2015 Fiscal Year Annual Research Report
核ラミン変異体の網羅的な溶液NMR解析によるラミノパシーの病態生理の解明
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26840050
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
杉木 俊彦 大阪大学, たんぱく質研究所, 助教 (70635698)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | NMR |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度に実施した研究の成果: 最終年度には、ラミン蛋白質の野生型と5種類のラミノパシー原因変異体の安定同位体標識体を高純度に精製し、それら全ての蛋白質について、高磁場溶液NMR装置を用いて多種の多次元NMRスペクトルを測定した。全てのラミン蛋白質で高質な多次元NMRスペクトルが得られ、そのスペクトルデータをMagRO-FLYA-CYANA(研究協力者である小林直弘特任准教授(阪大たんぱく研)が開発した溶液NMR自動帰属・立体構造決定ソフトウェア)を用いて、スペクトルの解析と溶液構造の決定を試みた。 その結果、最終年度において、野生型および4種類のラミノパシー原因変異体のラミン蛋白質の立体構造を高精度に決定することに成功した。 いまだ立体構造決定にまで至っていない、残り1種類の変異体については、溶液中における蛋白質の安定性が低く、NMRスペクトルの解析には時間がかかっているが、これも平成29年度中にNMRスペクトルの解析を完了させ、立体構造計算に進めるものと思われる。 研究期間全体を通じて実施した研究の成果: 前年度はラミン蛋白質の大量発現・精製法を確立し、最終年度は精製したラミン蛋白質の立体構造決定を達成できた。最近、溶液NMR分光法を用いて、立体構造だけでなく構造揺らぎのダイナミクスについても測定・解析を開始した。解明した立体構造に加え、運動性についても明らかにすることで、疾患原因変異がラミン蛋白質の構造や機能にどのように影響を与え、それがどのようにラミノパシーを引き起こすのか、そのメカニズムを解明することに大きく近づいたと考える。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Physicochemical nature of interfaces controlling ferredoxin NADP(+) reductase activity through its interprotein interactions with ferredoxin.2015
Author(s)
Kinoshita M, Kim JY, Kume S, Sakakibara Y, Sugiki T, Kojima C, Kurisu G, Ikegami T, Hase T, Kimata-Ariga Y, Lee YH.
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Journal Title
Biochim. Biophys. Acta
Volume: 1847
Pages: 1200-1211
DOI
Peer Reviewed
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