2014 Fiscal Year Research-status Report
細胞内共生成立の分子機構と細胞内共生の進化的意義の解明
Project/Area Number |
26840119
|
Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
児玉 有紀 島根大学, 生物資源科学部, 准教授 (80582478)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 細胞内共生 / ミドリゾウリムシ / クロレラ / トランスクリプトーム |
Outline of Annual Research Achievements |
クロレラと共生前後の宿主細胞のトランスクリプトーム解析を行った結果、クロレラとの共生によるミドリゾウリムシの遺伝子発現の変化が初めて明らかになった。6,698の遺伝子発現に差異がみられ、その中にはストレスタンパク質遺伝子や、抗酸化作用をもつグルタチオン-S-トランスフェラーゼ遺伝子などが含まれていた。
細胞内共生に成功するクロレラは、宿主食胞に取り込まれた後、一時的にリソソーム消化酵素に対して耐性を示す。予め恒暗条件下で培養しておいたクロレラは、宿主食胞内での消化酵素耐性を失うことが明らかになった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験は、交付申請書に記載した計画どおりに進展している。また、学会発表や論文による成果の発表もおおむね順調である。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後も交付申請書に記載した計画どおりに研究を遂行する。
|
Causes of Carryover |
購入予定であった試薬が必要ではなくなったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
代わりに必要になった試薬を購入する。
|