2014 Fiscal Year Research-status Report
農業分野および地域農業における社会貢献型事業の経営分析
Project/Area Number |
26850140
|
Research Institution | Takasaki City University of Economics |
Principal Investigator |
片岡 美喜 高崎経済大学, 地域政策学部, 准教授 (60433158)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 農業における社会貢献型事業 / 農業の多面的機能 / グリーンツーリズム / 農業教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、同研究課題の初年度であるため、関連する基礎文献の収集や、各地の事例への調査を実施した。とくに農業経営体、農産物直売所など農業関連施設、農産物市場など、関連する組織体において取り組まれる社会貢献型事業の実態を調査した。これらの調査からは、市町村合併などによる行政サービスの低下や、過疎高齢化に伴う生活利便性の低下などに見られる地域社会の課題に対して、農業分野における社会貢献型事業が機能補完をしている状況が分かった。そして、農業分野において社会貢献型事業を行うことが地域内の新たな事業創出や地域住民等の参画を促す状況があると分かった。以上のことから、本研究課題の現代的意義を再確認することとなった。 研究の成果として、2編の論文を公表した。(1)の論文については食育基本法の成果の分析を通じて、農業分野での社会貢献型事業に取り組む事例においての事業成果と課題を示した。(2)の論文に関しては、群馬県内で農山村資源を活用して着地型観光に取り組む事例を取り上げ、同事例における地域への波及効果を示した。 (1)片岡美喜「食育基本法は子供・若者たちに何をもたらしたか」『協同組合研究誌にじ』一般社団法人JC総研、No.646、p13-21(2014) (2)片岡美喜「群馬県片品村におけるグリーンツーリズムの実践的学習機会~群馬県やま・さと応縁隊の支援を受けて~」『農村振興』全国農村振興技術連盟、Vol.780、p18-19(2014)
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の研究は、各地の事例への基礎調査や、関連文献の収集などを中心とした研究活動を実施している。したがって、初年度の研究計画に沿い、おおむね順調に研究活動が実施されていると思われる。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度の研究の推進方向として、前年度に引き続き、より多くの調査研究の実施と論文執筆を行い積極的な公表を実施したい。 とくに調査事例の詳細な分析とその成果を示すことを重視してゆきたい。
|