2014 Fiscal Year Research-status Report
購買行動評価を導入した損傷限界曲線の応用による青果物損傷予測モデルの開発
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26850160
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
北澤 裕明 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所食品工学研究領域, 主任研究員 (20455306)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 損傷評価 / 損傷限界曲線 / 衝撃 / 購買行動 / 青果物 |
Outline of Annual Research Achievements |
青果物における任意のピーク加速度と速度変化に対応する損傷程度を明らかにするとともに、これと対応する損傷限界曲線を導出するために、リンゴ果実を対象として衝撃試験機を用いた衝撃印加試験を行った。なお、損傷程度を衝撃印加部位における損傷面積で表すこととしたため、極端な凹凸の無い果実の赤道部を損傷評価対象とした。 評価試験を通して、果実の赤道部に1回の衝撃を印加した際における損傷面積が、ピーク加速度と速度変化の組み合わせにより様々に変化することを実証した。また、この結果を用いて、損傷面積に対応する損傷限界曲線を導出することができた。 さらに、衝撃印加後のリンゴ果実を撮影することによって、様々な損傷面積に対応する画像データを収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度の計画は、青果物における任意のピーク加速度と速度変化に対応する損傷程度を明らかにし、損傷限界曲線を導出すること、および次年度以降のアンケート調査のために、青果物の損傷程度を示す画像データを収集することであったが、いずれもリンゴ果実を用いた損傷評価試験を通して達成することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
消費者購買行動を考慮した1回の衝撃に対する損傷限界曲線を導出するために、平成26年度に収集したリンゴ果実の損傷面積に関する画像データを用いて、消費者を対象とした購買行動意思に関するアンケート調査を実施する。 さらに、繰り返し衝撃を想定した損傷限界曲線導出のために、繰り返し衝撃に対する部位ごとの損傷限界を、衝撃印加試験を行い算出するとともに、1回の衝撃の場合と同様の手順を用いた消費者購買行動を考慮した損傷限界曲線を導出する。
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Research Products
(1 results)