2015 Fiscal Year Research-status Report
購買行動評価を導入した損傷限界曲線の応用による青果物損傷予測モデルの開発
Project/Area Number |
26850160
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
北澤 裕明 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品研究部門食品加工流通研究領域, 主任研究員 (20455306)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 損傷限界曲線 / 青果物 / 損傷 / 購買行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
青果物の損傷を消費者の購買行動の観点から定義するために、平成26年度の衝撃試験時に収集した、様々なピーク加速度と速度変化をともなう衝撃を印加し損傷させたリンゴ果実の写真を用いて、インターネット上でアンケート調査を行なった。 アンケート調査では、無傷のリンゴ果実および傷のあるリンゴ果実の想定価格などについて回答してもらい、値引き幅と許容される損傷面積との対応について解析した。その結果、損傷面積がある程度以上になると、大幅に値引きを要すると想定される境界が数箇所存在することが明らかとなった。また逆に、境界未満の損傷面積であれば、少しの値引きで商品価値を維持する事ができる可能性が示唆された。 以上の知見は、想定価格を考慮することによる効率的かつ低コストな損傷防止包装の設計に貢献できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度の計画は、青果物の損傷と消費者購買行動との関係をアンケート調査により明らかにする事であったが、リンゴ果実を対象としたインターネット上のアンケート調査を実施することによって、予定が遂行された。
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Strategy for Future Research Activity |
青果物の繰り返し衝撃による損傷と消費者購買行動との関係について、今年度までと同様の調査を実施する。また、これまでに得られている成果をとりまとめ、学術雑誌上などで公表する。
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Causes of Carryover |
インターネット上のアンケート調査に要した経費が当初の想定よりも小さかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
青果物の繰り返し衝撃による損傷と消費者購買行動との関係に関するインターネット上のアンケート調査を平成27年度よりも大きな規模で実施する。
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Research Products
(2 results)