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2014 Fiscal Year Research-status Report

ユニークな資源家系の造成と高多型性マーカー開発によるウズラ経済形質遺伝子座の解明

Research Project

Project/Area Number 26850166
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

只野 亮  岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (70614048)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2016-03-31
Keywordsウズラ / 系統 / 遺伝的分化 / マイクロサテライトDNA / 経済形質 / 遺伝子マッピング
Outline of Annual Research Achievements

ウズラの経済形質に関与する遺伝子座の解明にむけて、平成26年度は、以下の研究内容を実施した。1. 資源家系の造成に有用となる系統を探索するために、国内の生産農家から商業用ウズラ合計8系統319羽(採肉用1系統ならびに採卵用7系統)のDNA解析用試料を収集した。これらの系統を常染色体上に位置する44のマイクロサテライトDNAマーカーを用いて解析し、系統間での遺伝的分化の程度を推定した。その結果、採卵用7系統の間では、遺伝的分化がみられない、あるいはその度合いが比較的小さいことが明らかとなった(Fst値で、0.003から0.021の範囲)。一方、採肉用1系統と採卵用7系統の間では、すべてのケースで有意な遺伝的分化がみられ、その度合いも比較的大きいことが判明した(Fst値で、0.116から0.127の範囲)。これらの結果から、経済形質関連遺伝子座のマッピングのための家系の造成にむけて、有用な知見を得ることができた。2. 遺伝子マッピングに必要となる新たなマイクロサテライトDNAマーカーの作成を実施した。具体的には、DNAマーカーとなり得るウズラゲノムの常染色体上にあると推定される120カ所の繰り返し配列(CAリピート)について、その両端にプライマーを設定し、それらの一部について、複数系統のゲノムDNAを鋳型としてPCRを行い増幅の有無を確認した。さらに、残りのマーカー部位についても増幅の有無と多型の程度について現在解析を進めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初の計画では、本年度内に資源家系の造成と形質データの収集を開始する予定であったが、飼育設備の設計と発注に多くの時間を費やすこととなり、家系の造成の開始が遅れた。その他については、おおむね計画通りに進行している。

Strategy for Future Research Activity

本年度に明らかとした系統間の遺伝的分化の程度を考慮した上で、資源家系の造成を優先して実施する。

Causes of Carryover

飼育設備の設計と発注に当初の計画以上の時間がかかったため、本年度に購入予定であった飼育設備の経費を次年度へ繰り越した。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度の初めには、繰越金を使用して飼育設備を導入する。

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Published: 2016-06-01  

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