2016 Fiscal Year Research-status Report
水田を利用するトンボの越冬ステージからみた水稲箱苗施用剤耐性
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26850229
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
笠井 敦 静岡大学, 農学部, 准教授 (00597388)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | トンボ / 越冬ステージ / 殺虫剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、茨城県つくば市にある国立環境研究所構内の実験水田にて実施したフィプロニル、およびイミダクロプリド施用によるアキアカネ、およびシオカラトンボへの影響についてさらなる解析を行い、結果報告論文執筆を開始した。なお、【現在までの進捗状況】で報告する通り、平成28年度に本研究課題を終了することが困難となり、また1年間の研究期間延長が許可されたため、当初平成28年度に実施予定であった内容のほとんどは、平成29年度に実施することになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究課題は平成28年度を最終年度としていたが、平成28年度に2度異動したことに伴い、そのそれぞれにおいて研究体制の再構築に迫られ、当初の予定通りに本研究課題を完了することが困難となったため。なお、本事由を根拠として1年間の研究機関延長を申請し、許可されたため、平成28年度分の研究内容のほとんどを平成29年度に実施する運びとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度に行った実験水田調査において、今回調査対象の農薬に関する明瞭なパタンを検出した。平成29年度はこれまでに得られた結果を元に、実験水田と実際の水田との間にある相違点を考慮しつつ、農薬の施用が越冬形態の異なるトンボ類に及ぼす影響について報告をまとめる。また、ヤゴの急性毒性試験の結果と野外で検出される農薬濃度との比較により、調査対象農薬が水田利用性トンボ類に及ぼす時期などについて検討する。
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Causes of Carryover |
本研究課題は平成28年度を最終年度としていたが、平成28年度に2度異動したことに伴い、そのそれぞれにおいて研究体制の再構築に迫られ、当初の予定通りに本研究課題を完了することが困難となったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前項に記載した理由を根拠として1年間の研究機関延長を申請し、許可されたため、平成28年度分の研究内容のほとんどを平成29年度に実施する。なお、本研究課題申請時から現在までに関連分野において報告されつつある知見の集積を鑑み、研究成果の最大化を目指し経費の有効活用方法を検討しつつ経費を使用する。
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