2014 Fiscal Year Research-status Report
神経細胞防御にはたらく新しいストレス応答機構の解明
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26860178
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
山嵜 博未 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20720915)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 酸化ストレス / アミノ酸飢餓 / Nrf2 / GCN1 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はこれまで、酸化ストレス応答性の転写因子Nrf2がアミノ酸飢餓応答因子GCN1と結合することを見出した。本研究では、2つのストレス応答因子GCN1とNrf2の相互作用の意義を明らかにするとともに、Nrf2とGCN1による協調的なストレス応答による神経保護作用について、マウス個体レベルで明らかにする。平成26度は、GCN1欠失マウスの作出を試みており、ヘテロ欠失マウスを樹立済みである。また、ヒトグリオーマU373MG細胞においてGCN1がNrf2の標的遺伝子であるHO-1のタンパク質発現誘導に必要であることを明らかにした。さらにU373MGを用いた解析によりGCN1は核周囲の細胞質に局在することを明らかにした。平成27年度は、GCN1ホモ欠失マウス、GCN1・Nrf2複合欠失マウスの神経組織における表現型解析を行う。またGCN1によるNrf2の標的タンパク質活性化の分子機構の解明を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
細胞レベルの実験によりGCN1のNrf2活性化における役割が明らかとなった。GCN1欠失マウスの作出は遅れながらも着実に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
GCN1によるNrf2標的タンパク質活性化の分子機構を詳細に解析する。また、GCN1欠失マウスおよびGCN1・Nrf2複合欠失マウスを用いた解析を重点的に行う。
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