2014 Fiscal Year Research-status Report
正常腸組織および大腸がんにおけるガレクチン4の機能解析
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26860213
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
小川 崇 香川大学, 医学部, 助教 (80405018)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ガレクチン / 大腸がん / ツメガエル / CRISPR |
Outline of Annual Research Achievements |
ガレクチン4は、様々な動物種の腸で強く発現している。実際、我々がモデル系として用いているツメガエルにおいても、ガレクチン4が腸に多く発現することを明らかにしている。ガレクチン4の機能は不明な点が多いが、浸潤性の大腸がんでガレクチン4の発現が減少することや、細胞レベルでのガレクチン4のノックダウンがラフト形成タンパク質の輸送を阻害することから、正常腸組織の恒常性維持に関与している可能性が考えられる。最近、私達はガレクチン4の発現が、大腸がん細胞の増殖を抑制することなどを明らかにした。そこで、本研究では正常組織(ツメガエル)やがん細胞におけるガレクチン4の機能およびその作用機序を明らかにすることを目指す。現在までに、ガレクチン4結合タンパク質の同定に成功し、その結合部位を明らかにするために、ガレクチン4および結合タンパク質の部位欠損変異体を構築したところである。また、ガレクチン4ノックアウトツメガエルは現在作製中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
抗体作製や結合タンパク質の検索中であり、今後の解析は予定通りおこなう予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定よりやや遅れているが、ノックアウトツメガエルの作製を行い正常組織におけるガレクチンの機能解析を行う。
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Causes of Carryover |
遺伝子組み換えツメガエルの作製に時間がかかっているため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
CRISPR mRNAの購入や組織染色の抗体作製に予定通り使用する。
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Research Products
(3 results)