2016 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of CD2-mediated gene regulatory mechanisms about function and survival in regulatory T cells
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26860336
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
柏倉 裕志 獨協医科大学, 医学部, 助教 (40382890)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 制御性T細胞 / CD2 / 遺伝子発現 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、CD2分子の役割に着目し、制御性T細胞(Treg細胞)の生存維持あるいは機能発現維持における遺伝子制御機構を解明すると共に、Treg細胞特異的にCD2分子を欠損したマウスを作製・解析することで、免疫恒常性維持におけるCD2分子の重要性とその役割を明らかにすることを目的とした。本年度は、CD2刺激による誘導性Treg細胞でのマスター制御因子Foxp3の発現と機能発現維持と生存維持シグナルと遺伝子解析を中心に検討し、その成果をInternational Congress of Immunology 2016, Melbourneにて報告した。また並行して、CD2コンディショナルKOマウスの作製を検討と、CD2分子の糖鎖修飾などを考慮に入れたグルコサミノグリカンのTreg細胞への影響を検討した。 (1)CD2を介したTreg細胞のシグナル解析と遺伝子解析:Treg細胞におけるCD2刺激は、Treg細胞の細胞生存に重要とされるBimの発現を減少させることを明らかにした。CD2刺激によるナイーブT細胞からの誘導性Treg細胞の分化誘導においては、PI3K/AktとJAK/STATが重要なシグナルであることを明らかにした。 (2)CD2遺伝子コンディショナルKOマウスの作製:BALB/c-C57BL/6 F1ハイブリッドES細胞を用いて遺伝子組み換えクローンの作出を検討した。ターゲティングベクター上のNeo遺伝子を除くためのFLP遺伝子を発現するトランスジェニックマウス(EF-1-FLPマウス)の樹立とTreg細胞特異的にCre遺伝子を発現させたノックインマウス(Foxp3-Creマウス)の樹立をBALB/c系で検討した。 (3)Treg細胞におけるグルコサミノグリカンの影響:グルコサミノグリカンの一種であるヘパリンがTreg細胞の分化を促進する作用があることを見出した。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Peyer's patch innate lymphoid cells regulate commensal bacteria expansion2016
Author(s)
Hashiguchi, M., Kobayashi, A., Kashiwakura, Y., Kojima, H., Kanno, Y., Kobata, T.
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Journal Title
Eur. J. Immunol. (Suppl. 1)
Volume: 46
Pages: 145
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