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2014 Fiscal Year Research-status Report

転写制御因子MeninによるB-1細胞の分化誘導・維持機構の解明

Research Project

Project/Area Number 26860343
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

新中須 亮  独立行政法人理化学研究所, 統合生命医科学研究センター, 研究員 (00451758)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2016-03-31
Keywords免疫学 / B細胞 / B-1細胞
Outline of Annual Research Achievements

免疫系の細胞であるB細胞は、抗体を産生しそれにより病原体を排除することが重要な機能である。このB細胞の亜集団であるB-1細胞は、自然抗体の主な供給源であり、予め病原体に対する抗体を用意していたり、抗原感作後すぐに抗体産生を行うことで、感染初期にとても重要な役割りを果たす。B-1細胞の生理的な機能や役割についてはこれまでに多くの研究報告がなされてきている。しかしながら、B-1細胞の分化誘導・維持機構についての解明は遅れており、特に、遺伝子レベルでの制御機構はほとんど分かっていない。そこで申請者らはB-1細胞分化誘導に関わる遺伝子の探索を行い、多発性内分泌腫瘍症1型(Men1症候群)の原因遺伝子として発見されたMen1遺伝子をその候補遺伝子として同定した。さらに、これまでの解析からMen1遺伝子欠損マウスでは実際にB-1細胞が著しく減少していることを明らかとしている。H.26年度はB細胞特異的Menin欠損マウスのB-1細胞分化・維持への影響についての検討を行った。実験は細胞染色法を用いて行い、Menin欠損マウスのB-1細胞分化がどの分化段階で影響を受けているのかについて評価した。成熟したMenin欠損マウスを用いて解析を行った結果、Menin欠損マウスではB-1細胞の前駆細胞は検出できたが、野生型に比べ数の減少がみとめられた。これはおそらく、B-1細胞の前駆細胞は胎仔肝でのみ作られることから、その維持機構に異常があることで、マウスの週齢が上がるにつれて徐々に減少したと予想された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

今回の研究はB-1細胞研究の第一人者であるスタンフォード大学のEliver Ghosn博士の協力を得ながら進めているが、解析には高度な技術が求められるためその技術修得に時間をかけ過ぎてしまった。

Strategy for Future Research Activity

技術修得に時間をかけ過ぎてしまい計画自体は少し遅れ気味であるが、研究計画自体の大きな変更は必要なさそうである。ただ、予定よりも遅れてしまっているので、全体的にもう少し研究スピードを上げていく必要があると考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] αβT cell receptors expressed by CD4(-)CD8αβ(-) intraepithelial T cells drive their fate into a unique lineage with unusual MHC reactivities.2014

    • Author(s)
      Mayans S, Stepniak D, Palida SF, Larange A, Dreux J, Arlian BM, Shinnakasu R, Kronenberg M, Cheroutre H, Lambolez F.
    • Journal Title

      Immunity

      Volume: 41(2) Pages: 207-218

    • DOI

      10.1016/j.immuni.2014.07.010

    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2016-06-01  

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