2014 Fiscal Year Research-status Report
インターネット・コミュニティで医療人が起こしうるモラルハザード問題を考える
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26860348
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
諸井 陽子 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (20443872)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | モラルハザード / インターネット / ソーシャルメディア / SNS / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、若者のモラルハザード(倫理観の欠如)による問題が頻発しており、医療職を目指す学生や医療従事者の不適切な行為も発生している。そこで、医学生を含む医療人が起こしうるインターネット・コミュニティ上でのモラルハザード問題の発生に及ぼす要因を明らかにする目的で本研究を開始した。 平成26年度は、医学教育関連の学会、研究会に参加し、医療人の倫理教育に関する情報を収集した。さらに、医療系学生および医療人がインターネット上で引き起こしたモラルハザード問題を、新聞記事データベースおよびインターネットニュース報道記事から収集し、収集した事例について、事例を引き起こした人の属性、内容、受けた処分、媒介メディア、画像の有無について分類した。 同時に、医学生を含む医療人がインターネットをどのように活用しているか、どのようなモラルハザード問題を起こしうるかを網羅的に把握するためのインタビュー調査実施について検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
事例収集と併せて、医学生、看護学生、研修医、医師、教員、病院職員等を対象にしたインタビュー調査の実施について検討した。本学倫理委員会に申請をして承認を得る等の準備を進めており、おおむね順調に進展していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、インタビュー調査を実施する予定である。調査項目は、インターネットの利用行動状況、および、インターネットを介した医療倫理に関するモラルハザード問題に関する自己認識とする。得られた結果より医療倫理にかかわるモラルハザード問題の発生要因を検討する。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査の実施に必要な録音・録画機器等の購入と対象者への謝礼支払いを、次年度の実施に合わせて行う計画とした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の計画に沿って使用する。具体的には、インタビュー調査に必要な機器購入と謝礼支払い、調査データ入力のためのアルバイト人件費を見込んでおり、旅費に関しては学会発表、モラルハザード問題事例の発生した施設、および関連研究を実施している施設からの情報収集を検討している。
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