2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of universal biomarkers for multiple myeloma using novel PDGFRalpha transcript as index
Project/Area Number |
26860361
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
湊 雄介 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00710245)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | PDGFRα / first exon |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までにヒトPDGFRα遺伝子の新規first exonを5つ(exon 1γ、1δ、1ε、1ζ、1η)見出した。しかし、多発性骨髄腫のバイオマーカーとなり得る転写産物を同定するには至らず、さらなる研究展開に困難が予想される結果となった。一方、PDGFRαノックアウトマウスは胎生致死であることから、発生期における機能の重要性が指摘されているものの、十分な機能解析が進められていない。見出した新規first exonを特異的にノックアウトすることで、胎生致死を引き起こさずに発生期におけるPDGFRα遺伝子の機能が解明できると考えた。 そのためにまず、ヒトで見出したPDGFRα遺伝子の新規first exonがマウスにも存在するかを調べた。マウスPDGFRα遺伝子のintron 1領域内のヒトの各first exonの配列と相同性が高い領域を検索し、primerを設計してRT-PCRを行った結果、マウスにおいてもexon 1γ、1δ、1ε、1ζが存在することが確認できた。exon 1ηはマウスにおいては同定できなかった。次に5'-RACE法により見出したマウスホモログの5'端を決定した。得られた結果をもとにprimerを再設計し、マウスにおける各first exonの組織特性を既知のものも含めてRT-PCRにより検討した。その結果、exon 1α、1β、1γ、1δは広範の組織で発現が検出されたが、exon 1ε、1ζは限られた組織でのみ発現が検出された。特にexon 1εの発現は、中枢神経系でのみ検出された。 得られた結果を2016年度の分子生物学会で報告した。現在はin situ hybridization法により各first exonの発現部位や時期特異性についてより詳細な解析を行っている。
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Research Products
(1 results)