2014 Fiscal Year Research-status Report
血清microRNAの生理的変動要因の解明:臨床検査への応用を目指して
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26860375
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
山田 宏哉 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教 (80610352)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | circulating miRNA / 臨床検査 / 変動要因 |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床検査値の変動は病態変動と生理的変動(性、年齢、飲酒など)より成り立つ。しかしながら、臨床応用が期待されている血清miRNAの生理的変動要因は不明である。本研究は、一般人を対象にして、臨床応用が期待されている20種程度の血清miRNA測定し、生理的変動要因を明らかにすることを目的とする研究である。 micro-RNA(miRNA)は標的mRNAに結合して翻訳阻害を引き起こす。最近の研究で血液中にmiRNAが安定的に存在することが示された。血清miRNAは安定性があり、侵襲性も低く、高い感度・特異度を有するなどバイオマーカーとして有用な特徴が多くある。実際、この数年間で癌を中心として多くの疾患や病態により変動する有望な血清miRNAが同定された。これら血清miRNAは、早期発見や病態把握について既存のバイオマーカーの成績を上回っており、臨床応用が期待されている。将来、血清miRNAを臨床検査へ応用するためには、測定値がどのような要因で変動するのかというエビデンスは必須である。しかしながら、血清miRNAの生理的変動要因(性別、年齢、喫煙、飲酒習慣など)は不明である。そこで、本研究は血清miRNAを臨床検査に応用するための基礎となるデータ、『血清miRNAの生理的変動』を明らかにすることを目的として、一般住民を対象に解析している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに進展している。これまでに対象者のサンプル採取・処理を終了している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、採取したサンプルの測定及び、解析を進めていく。
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Causes of Carryover |
試薬消費期限を考慮しながらの購入であったため。次年度に繰り越した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
計画通りに測定試薬を購入する。
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Research Products
(1 results)