2014 Fiscal Year Research-status Report
観察研究とメガトライアルとの比較によるランダム化比較試験の外的妥当性への貢献
Project/Area Number |
26860416
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小川 雄右 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50535573)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 系統的レビュー / メタアナリシス / 臨床疫学 / 観察研究 / ランダム化比較試験 / 抗うつ剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
MEDLINE、Scopus、PsycINFOの検索を行い、有効性、治療からの脱落、自殺関連行為、躁転を報告している研究を同定した。比較対象であるランダム化比較試験(RCT)はエントリーを終え追跡を行っている状況にあり、この試験が終了すれば観察研究とRCTとの比較が可能となる。また、レセプトデータベースを用いた抗うつ剤の副作用に関する症例対照研究も開始した。 また、躁状態のうつ転に関して、気分安定薬の単剤治療と気分安定薬と抗精神病薬の併用治療を比較したランダム化比較試験についての系統的レビュー、メタアナリシスを実施し、両群でうつ転に有意差はないという結果であった。抗精神病薬はうつ転のリスクがあると広く認識されているが、今回の研究結果からは否定的であった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね当初の計画通りに進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
過去の観察研究だけでなく、新たな観察研究を実施し、ランダム化比較試験との比較を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
新たなソフトなどを使用する作業を26年度には開始しておらず、次年度使用額が生じた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
抗うつ薬の副作用に関する観察研究、及びメタアナリシスを実施し、メガトライアルの結果と比較する予定である。
|