2014 Fiscal Year Research-status Report
びまん性特発性骨増殖症の予後と脊椎椎体骨折との関連:住民コホートの追跡
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26860419
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
籠谷 良平 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (00597081)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | びまん性特発性骨増殖症 / 骨粗鬆症 / 一般住民コホート / 脊椎骨折 / 生活の質 |
Outline of Annual Research Achievements |
〔研究の具体的内容〕これまで我々は、ベースラインデータの読影を行いびまん性特発性骨増殖症(以下DISH)の有病率は10.8%(男性22.0%, 女性4.8%)であり、前縦靱帯骨化(以下OAL)は下位胸椎から始まり骨化が進展すること、腰部脊椎症や変形性膝関節症と有意な関連を認めることを明らかにし、Journal of Bone and Mineral Metabolism にアクセプトされた。今後1690人という大規模の一般住民コホートにおいてベースライン調査のX線読影に引き続き、DISHと診断した全対象者に対し追跡調査を行う。これにより、DISHの有病率や疫学的実態のみならず、DISHの予後(VFやOPの発生との関連、運動機能、ADL、QOL、要介護移行の有無、生命予後)、DISHによる骨折者の予後(骨折の治癒、ADL、QOL、要介護移行の有無、生命予後)が明らかになる。 〔研究の意義〕本研究では本研究結果は、整形外科領域におけるDISHの病的意義を明らかにし、DISH有病者のみならず高齢者のQOL維持増進に寄与できるものと確信している。 〔本研究の重要性〕DISHの自然経過を解明した報告は現在まで皆無であり、DISHによる骨折者有病者の予後が悪いのかどうかについても質の高いエビデンスを提供することが可能となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ベースラインデータも用いて解析を勧めている。また、平成27ー28年度に和歌山県の山村・漁村地域において追跡調査を予定している。 また、前述したとおりいびまん性特発性骨増殖症(以下DISH)の有病率は10.8%(男性22.0%, 女性4.8%)であり、前縦靱帯骨化(以下OAL)は下位胸椎から始まり骨化が進展すること、腰部脊椎症や変形性膝関節症と有意な関連を認めることを明らかにしている。
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Strategy for Future Research Activity |
ベースラインデータも用いて解析を勧めるとともに、平成27ー28年度に和歌山県の山村・漁村地域において追跡調査を予定しさらなるデータの蓄積を行うとともに解析を勧める。
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Causes of Carryover |
参加予定だった学会に参加できなくなりその旅費、宿泊費、学会参加費等が不要となった。 また、物品購入費が大学生協での購入で定価より安く購入可能であった。 以上より当該助成金が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本研究の目指すDISHの病的意義を明らかにし、DISH有病者のみならず高齢者のQOL維持増進に寄与できるものとする事である。そのため、ベースラインデータも用いて解析を勧めるとともに、平成27ー28年度に和歌山県の山村・漁村地域において追跡調査を予定しさらなるデータの蓄積を行うとともに解析を勧める。また、本研究の結果を国内・国外の学会など多方面に発表することが重要であると考える。そのため雑誌投稿および学会発表を継続して行く予定であり、それらの費用の一部に使用予定である。
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