2015 Fiscal Year Research-status Report
| Project/Area Number |
26860420
|
|---|
| Research Institution | Kitasato University |
|---|
Principal Investigator |
川鍋 伊晃 北里大学, 東洋医学総合研究所, 研究員 (40445523)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
| Keywords | 舌所見 / 漢方医学 / 統合医療 / 客観化 / 定量化 / 人工知能 / 国際研究者交流（マレーシア） / 国際標準化 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
昨年度開始した健常人対象のデータ集積の過程で、舌撮影解析システムの性能の一段の改良がデータ集積上不可欠であると判明し、健常人対象のデータ集積を中止し、富士通研究所とのプロトタイプ開発に注力した。また、撮影画像から臨床上必要となる舌色および舌形態を定量化するための分析アルゴリズムに関して、一部有用な手法が開発できたため、成果をまとめて論文投稿を行った。来年度以降に健常人および外来患者対象のデータ集積を再開し、臨床データベースの構築に取り組む予定である。また、得られた成果をもとにISO TC249での国際規格成立へ向けた取り組みを進め、光源環境、カラーチャート、視環境に関する標準化原案に関してそれぞれ順調にステージ進展が図れた。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
舌撮影解析システムの開発にあたり、解決すべき課題が多く、プロトタイプ完成に時間を要しているため、臨床データ収集の再開が遅れている。また、撮影された画像の解析アルゴリズムも改良を要する状況であり、臨床データ解析開始に向け重点的に開発の取り組みを進めている。一方で、2本の研究論文を完成させ国際誌に投稿し、いずれも査読を経て受理される見込みである。また、本年度の研究成果を、日本東洋医学会総会とIWPR2016にて発表予定である。
|
| Strategy for Future Research Activity |
本年度中に舌撮影解析システムプロトタイプと画像分析アルゴリズムの両方を完成させ、臨床データの集積を再開する。その上で、健常人データベースの構築に向けた取り組みと合わせて、統合医療の観点から、舌色と特定の病態との関連の評価も行うことを目標とし、それぞれ新たな研究論文の作成を目指す。また、研究成果を基にしたISO TC249での国際標準の早期確立に向け着実な取り組みを進める。
|
| Causes of Carryover |
論文掲載料費として一部未使用としていたが、最終的に来年度に持ち越しとなったため。
|
| Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度に論文掲載料として使用する予定である。
|
Research Products
(3 results)
