2015 Fiscal Year Research-status Report
労働者に対するインターネット認知行動療法のうつ病予防効果:大規模無作為化比較試験
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26860433
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
今村 幸太郎 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (80722793)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 産業精神保健 |
Outline of Annual Research Achievements |
H27年度(フォローアップ調査の実施) 1)フォローアップ調査:全3回の調査を、3ヶ月後(2015年4月)、6ヶ月後(2015年7月)、12か月後(2015年1月)に実施する。調査内容は、H26年度5)web 調査システムの準備、の通り。:完了 H27年度では、H26年度に実施した無作為化比較試験のフォローアップ調査を主に実施した。全3回のフォローアップ調査を、初回調査から3ヶ月後(2015年6月)、6ヶ月後(2015年9月)、12か月後(2016年3月)に実施した。3か月後調査は、2015年6月下旬~2015年7月下旬にかけて実施され、回収率は、介入群237名(67.1%)、対照群304名(86.1%)であった。6か月後調査は、2015年9月下旬~2015年10月上旬にかけて実施され、介入群245名(69.4%)、対照群312名(88.4%)であった。12か月後調査は、2016年3月下旬~2016年4月上旬にかけて実施され、介入群224名(63.5%)、対照群288名(81.6%)であった。計画時の調査スケジュールから若干の遅れが生じたのは、H26年度に実施された初回調査開始の遅れのためであるが、概ね当初の計画通り進捗した。H27年度に実施予定としていた対照群へのiCBTプログラムの提供については、2016年4月下旬に実施予定である。また、当初の予定より研究参加者が少ない状況のため、2016年度に追加で2社(IT系企業の従業員約500名および地方自治体職員1000名)を対象として無作為化比較試験を実施予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画よりも研究参加者が少なかったが、無作為化比較試験自体は順調に終了した。
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Strategy for Future Research Activity |
H28 年度(データ解析および結果の公表) 1)解析:web-CIDI により診断された大うつ病エピソードを結果指標として、Kaplan-Meier 法により各群の生存曲線を作成し、Log-rank 検定により両群の差を検定する。ハザード比の計算には、discrete 法を用いてタイデータの処理を行ったハザードモデルによる解析を行い、ハザード比および95%信頼区間を算出する。脱落を考慮したIPCW 法による感度解析も実施する。その他の指標については群(2群)と時点(4時点)の交互作用を用いた混合効果モデルによる解析を行う。 2)成果の公表:国内外での学会発表、原著論文として主要な国際雑誌への投稿により公表する。
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Causes of Carryover |
研究補助(リサーチアシスタント業務、iCBT プログラムにおける宿題対応業務)に関わる人件費等経費の使用予定が次年度となったことによる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究補助(リサーチアシスタント業務、iCBT プログラムにおける宿題対応業務)に関わる人件費等経費に使用予定。
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Research Products
(3 results)