2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26860464
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
森田 沙斗武 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (80721894)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | RBM3 / 低酸素 |
Outline of Annual Research Achievements |
凍死症例を始め、色々な症例で発現しているRNA binding motif protein 3(RBM3)を定量化し、また機能の解析を行いたい。細胞増殖におけるRBM3の役割、低酸素との関係性を明らかとしたい。 司法解剖にて得られた心筋とヒト由来 RBM3 に対する抗体を用いて共免疫沈降法を行いウェスタンブロッティングによりリボソームを検出する。発光量の定量化を行い、RBM3発現の指標とし、死戦期の状態との関連性を抽出する。 当研究室ではすでにヒト由来 RBM3 に対する抗体の作成に成功しており、共免疫沈降法を行いウェスタンブロッティングによりリボソームが検出されるか確認する。発光量を定量化することでRBM3発現の定量化の指標とする。同様の死因(特に凍死・低酸素の症例)を数例ずつ抽出し、相関関係について評価する。 定量化によって最もRBM3発現している症例を用い、RBM3 とリボソームの結合親和性を定量的に解析する。表面プラズモン共鳴により、精製した RBM3 とリボソームの会合速度定数 (kon) と解離速度定数 (koff) を求める。 次に、RBM3 とリボソームの相互作用部位を特定する。RBM3 結合時と非結合時のリボソームに対しトリプシンにより限定分解を行い、差が生じにくいサブユニットを特定する。 リボソームの結合部位の同定と親和性を解析・定量化し、また結合によるリボソームの安定性の評価を行う。最終的にはRBM3が直接細胞増殖に寄与するかどうか、培養細胞を用いて評価する
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
定量化によって最もRBM3発現している症例を用い、RBM3 とリボソームの結合親和性を定量的に解析が進んでおり、RBM3 とリボソームの相互作用部位を特定しつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
RBM3 とリボソームの会合がどのような意義を持つのかについて解析する。まず、RBM3 の結合の有無によるリボソームの安定性を調べる。 蛍光スペクトルや円二色性変偏光を解析を用いてRBM3 結合時と非結合時におけるリボソームや翻訳複合体の安定性の差を解析する。
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Research Products
(4 results)