2014 Fiscal Year Research-status Report
がん疼痛治療における非ステロイド性消炎鎮痛薬の中止に関する検討
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26860479
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
坂下 明大 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (90514662)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | がん疼痛 / 非ステロイド性消炎鎮痛薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
非オピオイド鎮痛薬で十分な鎮痛効果が得られないがん患者の痛みに対してオピオイドを開始する時には、非オピオイド鎮痛薬を中止せずに併用することがWHO方式がん疼痛治療法や各ガイドラインで推奨されている。しかし、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)の長期投与は消化性潰瘍や心血管イベントを引き起こす可能性があり漫然と投与を続けることは回避するべきであり、NSAIDsが無効と考えられる患者には中止が検討されるべきである。現在までに、医師に対して、がん疼痛を持つオピオイド鎮痛薬とNSAIDsが併用投与されている患者においてNSAIDsの中止を日常臨床でどの程度実施しているか、その理由、などを調査した研究はない。 そこで、平成26年度では、がん疼痛に対してオピオイドとNSAIDsが併用投与されている患者において、日常臨床においてNSAIDsの投与が中止されているかについて予備調査を行った。がん診療連携拠点病院の緩和ケアチームに勤務している医師に対して、がん疼痛に対してオピオイドとNSAIDsが併用投与されている患者において、どの程度NSAIDsが中止されることがあるのか、また、NSAIDsの中止を試みる理由、使用しているNSAIDsの種類について、インタビューを行った。インタビューで得られた内容から質問項目を策定し、質問紙の作成を行った。対象施設としては、独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センターのホームページで検索される緩和ケア病棟(平成26年9月1日時点で、325病院)と、がん診療連携拠点病院(平成26年9月1日時点で、409病院)を抽出した。今後、抽出した施設の医師に対して質問紙を郵送する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度中に、施設に質問紙を郵送する計画であったが、予備調査から作成する質問紙の作成が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
対象となる施設に対して、質問紙を郵送し、回収した後に解析を予定している。
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Causes of Carryover |
質問紙の郵送で生じる通信費が使用できておらず、次年度に繰り越すため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
質問紙の郵送、回収、解析に使用する予定である。
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