2014 Fiscal Year Research-status Report
産休・育休中の女性医師によるITを用いた僻地・在宅診療支援
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26860480
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
横林 賢一 広島大学, 大学病院, 病院助教 (90589467)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | フルタイム勤務が困難な女性医師 / 僻地医療 / 在宅医療 / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究の目的】本研究では、僻地・在宅医療の医師と育児等のためフルタイムでの勤務が困難な各科女性専門医をつなぐICTコンサルトシステムを構築して有用性を実証するとともに、僻地・在宅における専門外診療の実態を明らかにすることを目的とする。
【研究計画と実績】申請者らのグループが皮膚科限定で運用している遠隔診療システムを、多くの診療科で対応できるよう改編を行った後に運用して有用性を実証するとともに、僻地・在宅における専門外診療の実態を明らかにする(アクションリサーチ)。以下①~⑥の順に行う。 ①拡充する診療科の選定とシステムの拡充→平成26年度に実施 ②在宅専門診療所および僻地医療機関によるシステム運用→平成27年度実施予定 ③僻地・在宅診療医およびコンサルトを受ける女性医師にフォーカスグループインタビュー ④システムを利用した患者に対し、自記式質問調査 ⑤上記3.4.の分析による問題点の抽出 ⑥システムの拡充と医師向けの教育コンテンツの開発
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りヒアリングによる診療科の選定とシステムの拡充・整備はほぼ完了しているが、様々な理由(職場の環境等)により女性医師の確保に難渋している。
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Strategy for Future Research Activity |
女性医師の勤務体系は職場や子供の状況により推移するため、現在の状況でシステム運用を試みる。 先行研究で、僻地・在宅医からの最終経過の報告率や患者からのアンケート回答率が低かったため、アラート機能を追加することで報告率・回収率の向上を目指す。
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Causes of Carryover |
協力医療機関および協力専門医が使用予定であったパソコンの購入を予定していたが、システム開発に時間がかかったため、次年度に購入することになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究に必要な各医療機関および女性専門医のパソコンを6台購入予定。
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