2014 Fiscal Year Research-status Report
心臓リハビリテーションによる脳由来神経栄養因子を介した心不全治療の検討
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26860574
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| Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
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Principal Investigator |
高潮 征爾 独立行政法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (50573599)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | BDNF / 心不全 / 心臓リハビリテーション / うつ |
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| Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は心不全患者における脳由来神経栄養因子（BDNF: Brain-derived neurotrophic factor）の変化やBDNFに影響を与える因子、急性心不全におけるBDNFの変化や予後に与える影響について検討を行った。結果、血漿BDNF値は心不全患者において非心不全群と比較すると有意に低値であり、心不全の重症度（NYHA機能分類）や血漿脳性ナトリウムペプチド値(BNP)と相関し、心不全が重症である症例において血漿BDNF値が低値であった。また急性心不全において治療前後でBDNF値を比較すると、退院時は入院時と比較し血漿BDNF値が有意上昇していた。安定期の血漿BDNF値が低値であることは総死亡率上昇と関連していた。以上の結果から心不全が重症であるほど血漿BDNF値は低下し、心不全の改善と共に上昇することが明らかになった。この結果は2015年4月日本循環器学会学術総会にて発表をおこない、論文をAmerican jornal of Cardiologyに投稿、2015年4月に受理された。
上記の研究によって心不全と血漿BDNF値の関連が明らかとなったが、抑うつ症状との関連や心臓リハビリテーションによる運動機能改善が血漿BDNF値上昇と関連するのか、長期的な予後に与える影響については現在検討中である。当施設において研究を実行するための基盤を作り、順調に症例を重ねていくことができている。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度は当施設の倫理委員会にて本研究の内容を精査し、研究実施の承認を得た。また心臓リハビリテーション室のスタッフや採血室のスタッフの協力を得るなど研究実施に向けた体制を構築することができた。現在本研究に登録し追跡を行っている患者が2014年4月14日現在、36名（目標症例数100名）おり、おおむね順調に進展している。
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| Strategy for Future Research Activity |
当施設での研究推進におけるコンセンサスを得ることができた。今後も目標症例数に達するように患者の選択、フォローアップを行う。また患者データベースの作成、管理を行い、データ解析を行う予定である。近年骨格筋から放出される因子（Myokine)や心臓サルコペニアが注目されており、本研究で得られたデータからさらなる臨床的意義がある研究ができないか検討を行う。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Significance of Low Plasma Levels of Brain-derived Neurotrophic Factor in Patients with Heart Failure2015
Author(s)
Seiji Takashio, MD, PhD, Seigo Sugiyama MD, PhD, Megumi Yamamuro, MD, PhD, Hiroyuki Takahama MD, PhD, Tomohiro Hayashi MD, Yasuo Sugano MD, PhD, Yasuhiro Izumiya, MD, PhD, Seiji Hokimoto, MD, PhD, Naoto Minamino, MD, PhD, Satoshi Yasuda, MD, PhD, Toshihisa Anzai, MD, PhD, Hisao Ogawa, MD, PhD
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Journal Title
American jornal of Cardiology
Volume: in press
Pages: in press
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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