2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26860708
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中原 麻美 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 客員研究員 (90622605)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | バセドウ病 / 電気穿孔法 / TSH受容体 / 養子免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
[I] マウスTSHR発現プラスミドを用いた「電気穿孔法」によるバセドウ病モデルにおける眼症の発症の検討: [I-i]ヒトおよびマウスTSHR発現ベクターをの作製と、トランスフェクション後蛋白発現確認:当研究室で所有するヒトおよびマウスのTSHR A-subunit cDNAを(Biochem Biophys Res Commun.165:1184,1989; Endocrinology.151:4047,2010)をpBacMam-2にサブクローニングし、pBacMam-hTSHR A-subunit、pBacMam-mTSHR A-subunitを作製した。次いで、これらプラスミドをCOS細胞へトランスフェクションし、ウエスタンブロットにて受容体蛋白発現を確認した。 [I-ii]TSHR発現プラスミドを用いてた電気穿孔と、継時的な抗TSHR抗体価・甲状腺ホルモン値測定、甲状腺および眼窩組織観察: 作製したヒト及びマウスTSHR発現プラスミドと電気穿孔法用遺伝子導入装置で既報のように免疫反応が誘導できることを確認するため、野生型BALB/cマウスを50 ugプラスミド/マウスの量で3週間間隔で4回免疫したヒトTSHRの場合のみ3回目以降から抗体価の上昇が認められた。さらに10週間後に眼窩組織の繊維化/リンパ球浸潤の有無を検討したが、他施設からの既報と異なり観察されなかった。 [I-iii]養子免疫実験:マウスTSHRへの免疫反応が見られる実験系として、「マウスTSHR免疫TSHR KOマウス脾細胞のヌードマウスへの養子移入法」を用いた。本研究室の既報に従い、マウスTSHR発現プラスミドで電気穿孔法により免疫した。4回免疫後に抗体価上昇を確認し、脾細胞の養子免疫を実施した。さらに10週間後、眼窩組織を検討したが、眼窩組織の変化は認められなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
結果は陰性であったが、実験自体は順調に進行した。次は予定通り喫煙の影響を検討する。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)上に述べたように、予定通り、喫煙の影響を検討する。 (2)ヒトとマウスTSHR免疫反応の交叉性を検討する。
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Causes of Carryover |
一部、予想通りの結果が得れらず、予定が遅れたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
予定通り、喫煙の影響と、ヒトとマウスTSHR免疫反応の交叉性の検討を行う。
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Research Products
(3 results)