2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
26860708
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中原 麻美 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 客員研究員 (90622605)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | バセドウ病 / 電気穿孔法 / TSH受容体 / 養子免疫 |
Outline of Annual Research Achievements |
[II] 喫煙暴露の影響検討: 喫煙は眼症の最も顕著な危険因子である。よって、昨年度の実験で眼窩の組織学的変化は認められなかったが、組織変化誘発のため、喫煙暴露実験を行った。申請書に示した装置を作製した。これはハンドメイドであり、正確な暴露量の測定は不可能であるが、4日間連続暴露(10本ハイライト/2時間/日)で、肺での喫煙暴露の指標であるNrf2遺伝子(J Virol.85: 4679,2011)の発現が上昇することを基礎検討にて確認している。これを昨年度行った「マウスTSHR免疫TSHR KOマウス脾細胞のヌードマウスへの養子移入法」と組み合わせた。眼窩病理は海外共同研究者であるドイツのProf.Anja Eckstein & Dr.Kristian Johnsonに依頼した。しかし、養子免疫法と喫煙暴露を組み合せても、眼窩に明らかな病変は誘導できなかった。
[III] ヒトとマウスTSHR免疫反応の交叉性検討: ヒトTSHR上のエピトープに相当する合成ペプチドを作製し、マウスTSHR免疫TSHR KOマウスの脾細胞の反応性をインターフェロン・ガンマ分泌を指標に検討し、交叉性の有無を検討したところ、ヒトTHSRで免疫した際に反応が見られる3つのペプチドのうち、1つでのみマウスTSHRと交差反応が見られた。よって、ヒトTSHRに対する細胞性免疫のマウス甲状腺に対する反応性が限定されることが示唆された。
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Research Products
(2 results)