2016 Fiscal Year Annual Research Report
Functional significance of the expression of CD34 antigen on the human hematopoietic stem cells
Project/Area Number |
26860741
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
松岡 由和 関西医科大学, 医学部, 助教 (70533420)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 造血幹細胞 / CD34抗原 / CRISPR/Cas9 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度において、申請者は主にCRISPR/Cas9システムを用いた、CD34+/- 造血幹/前駆細胞(HSPCs)からのCD34抗原のノックアウトの系の立ち上げを行った。予備実験として、最初に、ヒトHSPCsが高度に純化される、ヒト臍帯血由来18Lineage-CD34+CD133+細胞への遺伝子導入の条件を検討した。導入遺伝子は、陽性コントロールとしてGFPが組み込まれたプラスミドを用いた。遺伝子の導入方法は、浮遊系細胞へ高効率で遺伝子導入が可能と報告されている、nucleofectionにより行った。その後、遺伝子の導入効率をFCMにて解析した。その結果、18Lineage-CD34+CD133+細胞にほぼ100%の効率でGFP遺伝子を導入出来ていることが確認された。次いで、CD34遺伝子のエキソン1をターゲットとしたgRNA配列を設計した。その後、この配列のオリゴをレポーター遺伝子としてGFPが組み込まれたプラスミドpx458に組み込んだ。次に、このCD34遺伝子ノックアウト用のプラスミドを、ヒト臍帯血由来18Lineage-CD34+CD133+細胞にnucleofectionにより導入した。その結果、当該細胞からのCD34抗原のノックアウトに成功した。また、同時に作製済みである、CD34+/- HSPCsに結合性を示す抗体ライブラリーより、DP MSCによるヒトHSC支持能阻害活性を有する抗体のスクリーニングに従事した。その結果、前年度に見出したクローン4.4.1とは異なる、新たなヒト骨髄由来Lin-CD45+CD271+SSEA-4+陽性分画より樹立したMSC (DP MSC)からのHSC支持能に対する阻害活性を有する抗体クローン8.1.2を見出した。現在、このクローン8.1.2が認識する抗原の同定を試みている。
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[Presentation] Quantification of the Actual Numbers of Transplantable CD34+CD133+Hematopoietic Stem Cells Residing in the Umbilical Cord Blood (UCB) Units: A New Indicatior of Quality Assurance of UCB Units2016
Author(s)
Yoshikazu Matsuoka, Tatsuya Fujioka, Keisuke Sumide,Kazuo Hatanaka, Fumiaki Nakamura, Kayoko Matsumoto, Satoshi Otani, Takafumi Kimura, Yoshihiro Fujimura, Hiroaki Asano, Yoshiaki Sonoda
Organizer
58th ASH Annual Meeting
Place of Presentation
San Diego Convention Center(米国)
Year and Date
2016-12-03 – 2016-12-06
Int'l Joint Research
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