2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of analytical tools for elucidating functions of epidermal gd T cells
Project/Area Number |
26860761
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
志村 絵理 順天堂大学, 医学(系), 准教授 (30586342)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | gdT細胞 / 皮膚 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、マウス表皮特異的に存在するとされるDETC(Dendritic epidermal T cell)の機能解明を目指し解析ツールの開発を進めてきた。今年度は引き続き、DETC特異的に発現する遺伝子についてスクリーニング作業を更に進め、34遺伝子まで絞り込むことができた。これらの内訳は細胞表面分子17遺伝子、転写因子4遺伝子、その他(液性因子、細胞質内分子等)13遺伝子であった。これら遺伝子は定常状態において、特に脳での発現が報告されているものが殆どである一方、皮膚組織においては機能解析がなされているものは無い状況であった。前年度、UV照射や接触性皮膚炎において皮膚組織におけるDETCの割合が減る現象を目安に、これら炎症を誘導した皮膚組織を用いて、候補遺伝子の中で減少傾向が認められるものを検討している。しかしながら、今年度ヒト及びマウスの候補遺伝子について更に調べを進めて行く中で、炎症等により発現が変化する遺伝子があることが分かった。前年度に得た結果から、個々の遺伝子の発現について一定の理解を得ることはできるが、一部DETC特異的ではない発現変化も検出している可能性が考えられた。そこで、定常状態における遺伝子発現について整理することとした。既存のデータベースを用いて調べた結果、マウスでは候補遺伝子30が皮膚組織においてRNAレベルでの発現が確認されていることが分かった。本研究で得た候補遺伝子はLangerhans cell及びKeratinocyteで発現する遺伝子は除外していることから、今回絞り込んだ候補遺伝子は、DETC特異的に発現している可能性が高いと考えられる。一方、ヒトでは13遺伝子が皮膚組織中のKeratinocyte、Langerhans cell、Fibroblast、Melanocyteについてタンパク質レベルで検出されていないことが分かった。
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