2016 Fiscal Year Annual Research Report
Insight into phenotype-endotype of childhood asthma
Project/Area Number |
26860762
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
林 美雪 日本医科大学, 医学部, 助教 (70350113)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 気管支喘息 / 小児 / バイオマーカー / phenotype / endotype |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度終了時の研究参加者は喘息群30名(男性20名、女性10名、平均年齢10.4歳)、うち中等症以下が25名、重症が5名であった。コントロール群は11名(男性5名、女性6名、平均年齢10.9歳)であった。喘息群におけるC-ACT(喘息コントロールテスト)中央値は、中等症以下で非発作時27点、発作時23点であり、同じく重症で非発作時24点、発作時20.5点であった。 喘息群の呼吸機能検査におけるPEFの中央値は、中等症以下で非発作時285.0 L/min, 発作時216.4 L/minであり、重症で非発作時250.0 L/min, 発作時132.4 L/minであった。 FEV 1.0%の中央値は中等症以下で非発作時93.79 %, 発作時 92.01 %であり、重症で非発作時 92.71 %, 発作時 94.3 %であった。喘息群におけるFeNO(呼気中一酸化窒素濃度)の中央値は、中等症以下で非発作時17 ppb, 発作時 16.5 ppbであり、重症で非発作時43 ppb, 発作時 80 ppbであった。同じくコントロール群におけるFeNOの中央値は 9 ppbであった。EBT(呼気温度)の中央値は中等症以下で非発作時34.54 ℃, 発作時34.38 ℃であり、重症で非発作時34.71 ℃, 発作時34.58 ℃であった。コントロール群のEBTの中央値は34.88 ℃であった。 今後参加人数がさらに増加したところで、小児気管支喘息のphenotype, endotypeおよび発作に関連したバイオマーカーを特定するため、保存した検体を用いてバイオマーカーの測定を行い、解析を行う方針である。従って、研究最終年度に研究用試薬をまとめて購入する必要を要した。 血清中periostin, TSLP, IL-4, IL-5, IL-13, IL-17, IFN-γ, IL-25, IL-33, LTC4を ELISA法により測定する。また、呼気凝縮液中のIL-4, IL-5, IL-13, IL-17, IFN-γ, IL-25, IL-33, LTC4をELISA法で測定する。
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