2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26860772
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
西村 知泰 慶應義塾大学, 保健管理センター, 講師 (90348649)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 結核 |
Outline of Annual Research Achievements |
結核菌感染マクロファージがネクローシスに誘導されると感染の拡大を起こし、アポトーシスに誘導されると感染の終息をもたらすことが知られており、結核菌感染マクロファージのネクローシス誘導を抑制し、アポトーシス誘導を促進することが可能になれば、結核の有効な治療につながると考えられる。 様々な細胞で、receptor-interacting serine-threonine kinase (RIP) 3 が動員され、ネクローシスが誘導されることが確認されている。そこで、結核菌感染マクロファージのネクローシスの誘導においてもRIP3が関与しているかを確認するために、結核菌感染マクロファージのRIP3の機能を抑えることで、ネクローシス、結核菌の増殖がどのように変化するかを検討した。ヒト末梢血単核球由来マクロファージにsiRNAをトランスフェクションし、RIP3の発現を抑制した状態で、結核菌強毒株H37Rvを感染させたところ、H37Rv感染マクロファージのネクローシス誘導とH37Rvの増殖は抑制された。また、caspase 8が何らかの原因で活性化出来ないとRIP3が動員され、ネクローシスが誘導されるという報告があり、H37Rv感染マクロファージにおけるcaspase 8とRIP3の相互作用を検討するため、両者の細胞内局在を解析した。ウェスタンブロット法にて、H37Rv感染マクロファージにおいて不活化caspase 8とRIP3のミトコンドリアへの局在が確認された。 以上より、結核菌感染マクロファージのネクローシス誘導は、RIP3とcaspase 8の相互作用により制御されている可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実験で使用するヒト末梢血単核球の入手が困難であったため、全体的に研究の進行が遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的には、研究目的、研究実施計画に従い、研究を進めて行く。ヒト末梢血単核球の入手が困難であったため、平成27年度は厚生労働省の「献血血液の研究開発等での使用に関する指針」に基づいた献血血液の使用、ヒト細胞株(マクロファージ様THP-1細胞等)の使用も検討する。
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Causes of Carryover |
研究実施計画よりも研究の進行が遅れているため、物品の購入が計画より少なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の研究費と合わせて、研究実施計画に従い、物品の購入に充てる予定である。
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[Journal Article] Pulmonary nocardiosis caused by Nocardia cyriacigeorgica in patients with Mycobacterium avium complex lung disease: two case reports2014
Author(s)
Yagi K, Ishii M, Namkoong H, Asami T, Fujiwara H, Nishimura T, Saito F, Kimizuka Y, Asakura T, Suzuki S, Kamo T, Tasaka S, Gonoi T, Kamei K, Betsuyaku T, Hasegawa N
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Journal Title
BMC Infectious Diseases
Volume: 14
Pages: 684
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Discordance between two interferon-gamma release assays in the diagnosis of latent tuberculosis infection in healthcare workers2014
Author(s)
Fujiwara H, Nishimura T, Iketani O, Takano Y, Sakai A, Kondo N, Ohtake K, Oguchi S, Shimizu N, Shibata A, Wakui M, Murata M, Mori M, Iwata S, Hasegawa N
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Journal Title
Journal of Infectious Diseases and Therapy
Volume: 2
Pages: 171
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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