2014 Fiscal Year Research-status Report
神経性無食欲症におけるセロトニン系異常とミクログリア活性化:PETによる研究
Project/Area Number |
26860921
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
横倉 正倫 浜松医科大学, 医学部, 助教 (00529399)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 神経性無食欲症 / 活性化ミクログリア / セロトニントランスポーター / PET |
Outline of Annual Research Achievements |
神経性無食欲症では、血清や脳脊髄液の検討から免疫系の異常が示唆されている。最近はPET研究が進んでセロトニン受容体の異常も指摘されている。そこでPETを用いて、脳内の免疫反応を担当する活性化ミクログリアを測定し、更に神経性無食欲症のセロトニン系において、まだ調べられていないセロトニントランスポーターを同時に測定することとした。それによって病態における免疫反応とセロトニン系の異常との関係を明らかにすることとした。 神経性無食欲症の低体重患者群と体重回復患者群、健常対照者群を設定し、それぞれ19名、3名、14名をリクルートしてPET撮像を終えた。特に低体重患者群と健常対照者群との比較や、症状とPETデータとの相関を検討することで、神経性無食欲症における免疫反応とセロトニン系の関係を明らかにして、病態に重要な脳部位を明らかにする。 今後更なる被験者のリクルート(特に体重回復者のリクルート)に励むことで、神経瀬無食欲症の症状改善に寄与する過程を明らかにして、将来の治療の発展に寄与したいと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
被験者の募集の目標を、それぞれ低体重患者20名、体重回復患者20名、健常対象者20名としている。現時点で低体重患者19名、体重回復患者3名、健常対象者14名をリクルートしてPET撮像を終えている。目標人数を目指してリクルートを続けていく。
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Strategy for Future Research Activity |
被験者のリクルート(特に体重回復患者のリクルート)を続けていく。同時に解析を進めて、学会発表や論文作成の準備を行う。
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Causes of Carryover |
学会発表などの旅費が当初予定よりも少額で済んだ事が主な理由と考える。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
PET検査の費用に充てていきたいと考える。
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