2015 Fiscal Year Annual Research Report
恐怖不安関連因子stathmin1のTLR3を介したミクログリア活性化機構の解明
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26860922
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
山田 浩平 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 講師 (50588879)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | stathmin1 / ミクログリア / Toll-like receptor3 / 統合失調症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、恐怖不安行動関連因子stathmin1がミクログリアの活性化と関連性を有するかどうかを検討することが目的である。前年度はモデル動物作製を検討することを目的に統合失調症モデル動物として知られているpoly I:C投与モデル動物においてミクログリアが活性化しているかどうかを検討した。本年度では前年度の結果を参考にし、同モデル動物の脳内において、ミクログリアの活性化マーカー群やstathmin1の発現量が増加するかどうかを検討した。検討部位は、海馬、前頭前野とし、各タンパク質の発現量の変化はmRNAの発現量をApplied Biosystems 7900HTを用いreal-time RT-PCRを行うことにより解析した。ミクログリアの活性化マーカーとして、M1タイプ:iNOS、TNF、IL6、CD68、CD86、M2タイプ:IGF1、IL10、TGFβ1、IL1β、ARG1、の発現量を測定し、また、ミクログリアの発現量の検討のためIba1の発現量の検討を行った。結果として、poly I:Cを投与した8週齢のラットの前頭前野、海馬いずれの部位においてもミクログリアの活性化マーカーの発現量の増加は認められなかった。さらに、Iba1の発現量の変化も認められなかった。一方でstathmin1に発現量の増加も確認できなかった。そこで、poly I:C投与時期により近い時期である、生後1週間の時点において同様の検討を行ったが活性化マーカーやstathmin1の発現量の増加は認められなかった。
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