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2015 Fiscal Year Annual Research Report

ERストレス分子Calnucを基盤にしたアミロイド重合・蓄積阻害法の検討

Research Project

Project/Area Number 26860925
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

金山 大祐  大阪大学, 保健センター, 講師 (00647886)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2016-03-31
Keywordsアミロイドβ / アルツハイマー病 / Calnuc(Nucleobindin-1) / 小胞体ストレス
Outline of Annual Research Achievements

Calnucは近年は唾液腺や性腺など分泌組織での発現も報告され分泌蛋白としての側面も示唆されているが、以前から様々な組織、器官で発現していることが知られており、また細胞内局在としては近年は特にゴルジ体に存在し細胞内輸送に関与することも示唆されている。機能解析としてはアルツハイマー病(AD)関連では小胞体(ER)ストレス反応の阻害作用を持つアミロイド蛋白(Aβ)の産生低下をもたらす報告があり、また2型糖尿病におけるアミリンの凝集を阻害することなども報告されていたものである。本研究はこれらの先行研究に着眼して「calnuc にはADのAβの重合・蓄積を阻害する作用があり、Calnuc誘導剤はADの治療薬となりうる」ことを検証することが最終目的である。現時点では、Calnucがin vitroの実験系において直接Aβ重合阻害作用を持つことを、まず重合したAβと結合する蛍光物質であるThioflavin-Tの蛍光強度のCalnucの濃度やCaイオンの有無による継時的な変化を測定することで確認し、さらに同条件の実験にてOligomer化したAβ量をDot Blotの手法を用いて可視化して確認した。そして次にSwedish mutant APPを導入した培養細胞系を用いて、そこに重ねてCalnuc遺伝子を一時的に導入し、培養上清中に分泌されたCalnucを抗体を用いて免疫沈降し、Calnucと同時にAβが沈降していることを確認した。更に機能解析を進めるべく、恒久的にCalnucを過剰発現または発現欠損する細胞実験系、動物実験系の構築のために遺伝子の組み替え導入の手法を用いて研究を進めているところである。

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Published: 2017-01-06  

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