2016 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of micro-endophenotype of schizophrenia using human induced-neuronal (iN) cells
Project/Area Number |
26860932
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐方 功明 九州大学, 医学研究院, 学術研究員 (00632308)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 統合失調症 / iN細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
健常者 4 名の皮膚線維芽細胞(GM03440, GM05399, GM5565, GM07522: Coriel Institute より購入)および統合失調症患者 4 名の皮膚線維芽細胞(GM01792, GM01835, GM02497, GM02503)にヒト BAM 因子(BRN2, ASCL1, MYT1L)を強制発現させてヒト誘導神経(iN)細胞を作成した。ヒト成人の皮膚線維芽細胞から iN 細胞への転換効率を上げるための誘導培養方法を改良し、統合失調症患者由来の iN 細胞特異的に mRNA 発現量が健常者と比較して約 2 倍に増加している遺伝子を発見した。我々の作成した iN 細胞はオリジナル(Pang et al., 2011)や特に参考にしたもの(Kano et al., 2015)などと比較して細胞体が球形に近く神経突起を多く伸長させた神経細胞に特徴的な形態に似た細胞が多く、従来法による iN 細胞と細胞形態が異なるものが多かった。そのため以上の結果をまとめた報告書の作成に際し、電気生理学的な検討も必要であると助言を受けた。従って当初の計画の期間中に完了しなかったが、報告に必須なデータであるとしてホールセルパッチクランプ法による活動電位等の特性を確認中である。
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