2014 Fiscal Year Research-status Report
睡眠関連病態を手掛かりとした神経変性疾患の早期診断法の確立
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26860939
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
小栗 卓也 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (70591907)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | レム睡眠行動異常症(RBD) / パーキンソン病 / 機能的MRI(fMRI) / トラクトグラフィ / 神経結合 |
Outline of Annual Research Achievements |
特発性レム睡眠行動異常症(RBD)では、すでにパーキンソン病(PD)同様の機能変化が基底核に生じうることが核医学研究で明らかとなっている。一方、運動関連皮質にも同様に機能変化が生じているかどうかは未だ判明していない。本研究の目的は、特発性RBDにおいて、随意運動時の大脳皮質活動や神経結合ネットワークにPD同様の変化が生じているかどうかを、機能的MRI(fMRI)やトラクトグラフィ解析を用いて明らかにすることである。平成26年度(初年度)は、主たる研究施設および研究協力施設にて倫理委員会の承認を得、被験者の募集を開始した。またfMRIタスク向けの刺激提示プログラミングソフトを購入し、プログラム作成のうえ予備実験を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本実験にむけて、研究プロトコルの詳細検討とMRI撮像準備を行った。特にfMRIタスクや撮像シーケンスの検討を繰り返し行った。次年度より被験者からの本格的なデータ収集を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
健常被験者と特発性 RBD患者・PD患者に対して、課題遂行型fMRI・拡散強調画像(トラクトグラフィ)・構造画像の撮像と解析を行い、特発性RBD患者においてPD患者に類似した神経結合ネットワークの変化が認められるかどうかを調べる予定である。平成27年度は主にデータ解析用PC/ソフトウエアおよび被験者リクルートに予算執行予定である。
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Causes of Carryover |
初年度(平成26年度)は刺激提示プログラム作成ソフトおよびデータ解析用コンピューター/ソフトを購入予定であったが、前者のみ購入し後者は購入しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データ解析用コンピューター/ソフトは平成27年度に購入予定とする。また被験者リクルートに予算執行予定である。
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