2015 Fiscal Year Research-status Report
アルツハイマー病のうつに対する新治療ー経頭蓋直流電気刺激の無作為割付対照試験
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26860958
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
横井 優磨 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院, 医師 (40626131)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 経頭蓋直流電気刺激 / アルツハイマー病 / うつ / 二重盲検 / 無作為割付試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
アルツハイマー型認知症患者の抑うつに対する二重盲検無作為割付試験を実行している。現在スクリーニング5名中3名の組入れおよび有害事象による終了なく終了している。重篤な有害事象の発生はなく、有害事象の発生については評価用紙での評価項目(頭痛・首痛・頭皮痛・ヒリヒリ・かゆみ・皮膚の焼ける感じ・皮膚発赤・眠気・集中困難・急激な気分の変化)以外の有害事象発生はなかった。いずれも一過性で診察後医療的介入を必要としたものがなかった。臨床的印象として本刺激軍で抑うつ改善の印象はあるものの統計的解析は今後症例数が積み上がってから解析を行う予定としている。試験実施時の安全性については現在の方法で問題ないと考えており、安全性をアピールしながらさらに症例数の積み上げを行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた20例のうち3例組み入れに留まっており、予定の10名を下回ったこと。潜在対象者に対する周知が不足しており広報体制が不十分であったことが原因として考えられる。実施そのものは大きな問題がないこと、また次年度17名を処理する為の研究側のキャパシティに関しては大きな問題がない。そのため次年度についてはより積極的に対象者への広報活動、組入れを行っていきたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在行っている院内および地域医師への被験者紹介のお願いに加えて、地域での新聞や雑誌等への広告の出稿などを中心としたより積極的な紹介を勧めていく。また新たにホームページの作成、メールの整備等を行う。また刺激のワークショップなどへの参加を継続し、介入技術の維持、向上にも勤め、引き続き実施体制を充実したものとしていく。
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Causes of Carryover |
組入れを積極的に行っていくにあたり、広報活動を拡大していく必要が生じる。そのために必要な予算として検討している。また広報活動のための学会参加も現在検討している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
機器維持管理費用:30万円 被験者募集:20万円などを検討している。機器維持管理費用としては消耗品であるスポンジ、ケーブル等の使用、補填、修理などの予算として計上している。被験者募集ではホームページ作成、雑誌への折り込みなどを新たに行うための費用とする。
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