2015 Fiscal Year Research-status Report
体表面筋電位変化を用いたまったく新しい動体追尾予測モデルの確立
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26860969
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
秋本 裕義 弘前大学, 医学部附属病院, 医員 (10719024)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 動体追尾予測 / 筋電図 / 呼吸性移動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、体表面筋電位変化を測定し、その後の肺の呼吸性移動を予測するモデルを確立するものである。体表面筋電位変化を筋電位計、肺の呼吸性移動を肺透視を用いて計測し、その相関関係を明らかにすることを2014年度の研究で行った。その結果、安静時、努力呼吸時、咳嗽時にそれぞれ特異な体表面筋電位波形を示すことが分かった。しかし、2014年度の計測した体表面筋電位、肺透視画像のデータ解析を行ったところ、動体予測を行うためには体表面筋電位の感度が低く、測定機器内のフィルターも不適切であることが判明した。このため、再度筋電位測定器の選定を行い、2015年10月に主研究者、研究協力者を被験者としたテストを得て、2016年1月に金マーカー留置者の体表面筋電図、肺透視同時測定を改めて行うことができた。得られたデータでは咳嗽前の体表面筋電位変化が顕著に現れており、努力呼吸時にも体表面筋電位が安静時よりも明らかに大きくなっていることが分かった。2016年1月23日の東京工業大学主催の第4回次世代がん治療推進専門家養成プランシンポジウムで、現在までの途中経過報告を行った。現在は、安静時の体表面筋電位を元に、咳嗽前、努力呼吸前の体表面筋電位変化を検出するシステムについて検討中である。また、放射線治療室内からの体表面筋電位取得にかかる遅延を考慮し、実際の治療に用いることができるシステムの構築を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初得られた筋電図では十分な結果が得られなかったために、再度筋電図測定器を変更して再測定を行っているため。また、本研究に必要な金マーカーを留置した肺がん治療者の症例が得られず、データ収集が遅れているため。主研究者の個人的事情も重なったため、修正に時間がかかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
新しい筋電位測定器によるテスト計測、2例の金マーカー被験者のデータ収集は終了しており、収集データの解析方法について研究協力者とともに再度検討を行っていく。データを収集できる被験者が今後増えるように金マーカーを留置している方に引き続きご協力をお願いしていく。また、データ解析が済み次第、速やかに論文にまとめると同時に学会での発表を進める。
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Causes of Carryover |
研究に遅延が発生したため、研究成果がまだ不十分であり、発表の機会が得られていないため。 使用を想定していた筋電位測定機器、データ解析機器の変更を行ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データ解析のため、必要機器の購入。学会発表および論文作成に使用する予定。
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