2017 Fiscal Year Research-status Report
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26861001
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
吉松 梨香 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (10607592)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 凍結療法 / 動脈塞栓術 |
Outline of Annual Research Achievements |
凍結療法は、本邦でも2011年に小径腎癌に対する治療法として保険収載されて以降、外科的切除が困難な腎癌を中心に普及してきている。小径腎癌における凍結療法の治療成績は比較的良好であるが、弱点としてheat-sink effectがある。腎門部など大きな血管近傍では血流により局所温度が上昇するために至適な凍結温度に至らず治療が不十分となりやすい。そこで、腎動脈を閉塞することでheat-sink effectを軽減できるのではないかと考えた。本研究では、動物実験を用いて、腎動脈閉塞下凍結療法の有効性及び安全性について検証する。その中で、種々の塞栓物質を用いた塞栓術やバルーン閉塞などの腎動脈閉塞法を比較し、より効果的で安全な方法を模索する。
豚の腎を用いて、2種類の塞栓物質による腎動脈塞栓術後に凍結療法を施行し、凍結療法中の温度解析及び凍結療法後の病理解析を施行した。 これにより塞栓術の有無及び塞栓物質の種類によって凍結効果が異なることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
産休及び育休のため実験計画がやや遅延している
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度の実験結果を踏まえ、動物実験を行い数を増やし、より詳細に解析を行う予定である。
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Causes of Carryover |
更なる動物実験を要するため、次年度使用額を必要とする。
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