2015 Fiscal Year Research-status Report
肝定位放射線治療における機能的線量体積ヒストグラムと肝機能障害予測システムの開発
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26861004
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
東家 亮 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (60452893)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 肝腫瘍 / 肝硬変 / 分子イメージング / 定位放射線治療 / 低侵襲治療 / オーダーメイド治療 / 線量体積ヒストグラム / 放射線治療計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
肝腫瘍症例では多くの場合で肝硬変を合併している。定位放射線治療を行う際の合併症では放射線肝障害が最も問題となるため、処方線量の決定や放射線肝障害の予測には、CTをもとにした線量体積ヒストグラムが用いられている。しかし、CTでは肝臓の形態しか評価することができない。機能画像を用いることによって、肝臓の形態に加えて機能を加味した評価が実現する可能性がある。 これまで蓄積した症例に関して、アシアロシンチグラフィーで評価を行った。定位放射線治療後に肝機能が低下した症例では、治療前のHH15、LHL15が悪いことが示唆され、2次元画像において、定位放射線治療の適応や投与線量の決定に有用な指標になると考えられた。3次元画像(アシアロSPECT/CTシミュレーション)を用いた解析に関しては現在症例蓄積中である。また、治療後のGd-EOB-DTPA造影MR画像を用いた放射線肝障害に関しても検討を行った。1回3Gyの寡分割照射においては、35Gyが肝障害を呈する閾値であることが示唆され、30-40Gyが照射される体積の割合(V30-40)が線量体積ヒストグラムの有用な指標となりうると考えられた。この成果に関しては、現在論文を投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
症例の蓄積がやや遅いため、3次元での評価を行うために十分な症例数が得られていない。
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Strategy for Future Research Activity |
アシアロSPECT/CTシミュレーションの症例蓄積を引き続き行う。また、Gd-EOB-DTPA造影MR画像を用いた検討に関しても引き続き進めると共に、放射線肝障害を低減するための方策(画像誘導下放射線治療など)に関しても検討を行う。
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Causes of Carryover |
国際共同研究を目的とした海外出張があり、コンピューター等の物品の貸与を受けたため。また、成果の発表を行うための学会参加に関してスケジュール調整がうまくいかなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
モニターやプリンターなどの物品を購入する。また、学会参加による成果発表及び情報収集を積極的に行う。論文投稿を予定する。
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[Journal Article] Radiation therapy for nasopharyngeal carcinoma: Predictive value of interim survival assessment2016
Author(s)
Toya R, Murakami R, Saito T, Murakami D, Matsuyama T, Baba Y, Nishimura R, Hirai T, Semba A, Yumoto E, Yamashita Y, Oya N
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Journal Title
J Radiat Res
Volume: 未定
Pages: 未定
Peer Reviewed / Open Access
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