2015 Fiscal Year Research-status Report
高精度3次元自動計測ソフトウェアを用いたCT TAVI-Planningの開発
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26861006
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
尾田 済太郎 熊本大学, その他の研究科, 助教 (80571041)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | TAVI-Planning / 3次元的自動計測 / CTプロトコル |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度はTAVI-Planning CT撮影の最適化に関する基礎実験の研究結果を基に、3次元的自動TAVI-Planningの臨床応用を進めた。まず、実際にTAVIを受ける予定の患者に施行されたTAVI-Planning CT撮影画像の画質を検証し、撮影プロトコルの妥当性を評価した。また、画質に影響を及ぼす患者因子についても検証した。その結果、患者体格(体重、BMI)と心拍出量がTAVI-Planning CT画質に影響していることを見いだした。この結果を踏まえて、患者体格と心拍出量の影響を最小限にした、TAVI-Planning CT撮影プロトコルを新たに確立した。続いて、TAVI-Planning CT画像を用いて、術前評価に必要な測定項目(大動脈弁輪の径・面積・円周、バルサルバ洞径、上行大動脈移行部径、上行大動脈径、アクセスルート径、Cアーム最適角度)の計測を、3Dワークステーションを使用して、マニュアル計測法と自動計測法で行った。自動計測法とマニュアル計測法の測定結果に有意な差は見られなかったが、自動計測法ではマニュアル計測法に比べて、有意に計測時間が有意に短縮されることが分かった。今度は引き続き、症例数を増やして、マニュアル計測法と自動計測法との違いを明確にし、さらに実際のTAVI手術時間や合併症の発生率、入院期間、予後のデータを収集し、TAVI-Planning CTの妥当性を検証する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度の研究計画は3次元的自動TAVI-Planningの臨床応用を進めることであるが、上記の研究実績概要に記載したように概ね、計画通りに研究を進んでいると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今度は引き続き、TAVIの症例数を増やして、マニュアル計測法と自動計測法との違いを明確にし、さらに実際のTAVI手術時間や合併症の発生率、入院期間、予後のデータを収集し、TAVI-Planning CTの妥当性を検証する予定である。
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Causes of Carryover |
前年度の繰り越し額があったことと、予定していた国際学会を事情のため、不参加したことが、予算使用額が当初の予定よりも少なくなった理由として挙げられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
これまでの研究成果を国内・国際学会で発表する予定である。また、必要に応じて、画像解析ソフトやコンピュータの追加購入も検討する。
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