2015 Fiscal Year Research-status Report
腹壁ヘルニアにおける自己の腹膜を用いたリサイクルメッシュ作成の基礎的研究
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26861040
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
捶井 達也 国際医療福祉大学, 大学病院, その他 (10707566)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | リサイクルメッシュ / ヘルニア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ヘルニアによって生じた不要な膜を再利用(リサイクル)し、ヘルニアが治療可能かどうかを評価することを目的としている。 第1段階はリサイクルメッシュの固定方法および固定後の強度の検証を行った。切り取った膜は、脆弱であり、そのまま用いることはできないため、固定液を用いて固定しリサイクルメッシュの強度を増加させる。これらの固定液を用い、どの固定法がヘルニア修復に最適であるかを検証することが本法の研究の第一目標である。 第2段階は固定されたリサイクルメッシュを実験動物に用い、より臨床に即した状態で短期および中期のIn Situの検証を行いる。肉眼的なルニアの再発の有無、引張試験による耐久性を検証する。またリサイクルメッシュが免疫反応を惹起せずに、生体に生着しているかを検証していき、生体に使用できうるものであるかを評価する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在は第二段階の動物実験で、膜の採取から固定、そして再移植を行う過程を行っている。 感染症が起きたり、膜がはがれてしまったりと、想定外に生体への固着が悪い状態である。そのため、縫合方法を再検討する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
膜の採取方法や縫合方法に関しては、最近内視鏡が外科領域では主流となり始めている。それは技術の進歩により低侵襲が進んでいるためである。そのため、内視鏡による手術手技を確立させるべく、縫合方法を検討しさらにロボット支援下での縫合を検討している。
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Causes of Carryover |
研究がまだ中期段階であり、今後技術を検討する必要がある。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
内視鏡による技術の向上、ロボット支援下での手術を検討している。
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