2016 Fiscal Year Annual Research Report
Basic research of the repair of abdominal hernia using Recycled Mesh
Project/Area Number |
26861040
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
捶井 達也 国際医療福祉大学, 大学病院, 医師 (10707566)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | リサイクルメッシュ / ヘルニア / 外科治療 / 内視鏡手術 / ロボット手術 |
Outline of Annual Research Achievements |
腹壁ヘルニアは人工メッシュによる修復法が一般的な治療法であるが、手術の際に不要となる腹膜を再利用(リサイクル化)する新たな手術方法を考案することを本研究の目的とした。 第一段階で腹膜の固定方法や強度を検証した。その結果、グルタールアルデヒドでの固定が重要であることが検証できた。続いて第二段階である動物実験を行うこととした。しかし、実験動物は小さく、動物実験での立証および実験継続は難しいと判断した。 実際、臨床での治療を検討した際に、手術の低侵襲化を図るため、内視鏡での手術が臨床応用に必要不可欠と判断した。ヘルニア手術は、疼痛軽減および早期回復、美容面で内視鏡手術が近年盛んに行われ始めている。術後の成績に関しても、従来の手術と比べそん色ないものとなっている。内視鏡手術には術者による熟練した技術が必要である。そのため、内視鏡鉗子の取扱いに十分習熟する必要がある。そのため内視鏡鉗子を用い、内視鏡下での技術習熟を行った。 また近年、内視鏡手術の中でも、手術用ロボットの使用はさらなる低侵襲および安全性が期待されており、da Vinci Surgical System(Intutive Surgical社、米国)(以下:da Vinci)を用いることにより、腹腔および骨盤領域での手術が安全かつ正確に可能であると考えられた。da Vinciが提供する高解像度3次元映像および7自由度を有するロボット鉗子が,今まではその困難さゆえに行えなかった縫合操作や剥離操作を実現したことが考えられる.このda Vinciを用いることでより正確な運針によるリサイクルメッシュを用いたヘルニア修復術が可能であると考えられた。国内および海外研修を受講したことで、da Vinciの取扱いに習熟が可能となり、現在、リサイクルメッシュの臨床応用に向けて、今後の臨床応用への検証を進めていくことで研究を終了とした。
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