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2014 Fiscal Year Research-status Report

血清エクソソームの機能性RNA発現解析による非B非C肝癌の新規診断法の開発

Research Project

Project/Area Number 26861060
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

高野 恵輔  筑波大学, 医学医療系, 講師 (70615038)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2016-03-31
Keywordsエクソソーム / アンチセンスRNA / 非B非C肝癌
Outline of Annual Research Achievements

近年エクソソーム由来分泌型ncRNAはさまざまな癌のバイオマーカーとして注目を集めている。我々はこれまで培ってきた解析技術を用いて、血清エクソソーム中にアンチセンスRNAが存在するか非かに注目した。すでに予備的実験で、健常人の末梢血清に存在するエクソソームを単離し、アンチセンスRNAが存在することを確認した(未発表)。これらの予備実験の結果を踏まえて、本研究の目的は、非B非C肝癌患者における血清エクソソーム中のアンチセンスRNAおよびmiRNAの発現異常の解析と新しい治療法への応用を検討することである。現在までに本研究の同意を得た非B非C肝癌患者20名から末梢血を採取して血清の分離を行っている。血清からのエクソソーム回収は超遠心法およびExoMir Plus Kit (Bioo Scientific社)を使用して行っている。対照群として肝癌患者と同年代の健常人からも同意を得た上で血清を採取している。血清中エクソソームからRNA抽出は、BiooPure試薬 (Bioo Scientific社)およびISOGEN II (ニッポンジーン社)を使用して行っている。現在症例を集積中であり、今後センス/アンチセンスRNAのカスタムマイクロアレイを用いたアンチセンスRNA発現の網羅的解析を行う予定としている。本研究の目的が達成することで、血液検査という簡便な検査で過去10年間で倍増している非B非C肝癌の早期発見が可能になり、世界的な健康増進に大きく寄与すると考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初予定していたより、症例の蓄積が遅れている。現在までに20症例の非B非C肝癌症例が集まっており、当初50例を予定していたが、30例集まった時点で、センス/アンチセンスRNAのカスタムマイクロアレイを用いたアンチセンスRNA発現の網羅的解析を行い、その後の研究計画を進めて行く予定としている。

Strategy for Future Research Activity

本研究では、1.非B非C肝癌患者および健常人の末梢血エクソソーム単離とRNA抽出 2.センス/アンチセンスRNAのカスタムマイクロアレイを用いたアンチセンスRNA発現の網羅的解析 3.個別アンチセンスRNAのリアルタイムPCRおよびISHを用いた発現解析 4.低コストで迅速診断が可能な新しい癌診断カスタムマイクロアレイの開発 5.in vitroでの個別アンチセンスRNAの機能抑制による治療効果の検討 6.動物モデルを用いた個体レベルでの個別アンチセンスRNAのloss-of-functionによる治療効果判定 を行う計画である。
現在までに、非B非C肝癌患者の症例が20例集積できている。今後30症例に達した時点で、計画の2.以降の解析に移る予定としている。

Causes of Carryover

本研究は当初予定していたよりも症例の蓄積が遅れている。よって、当初の計画では平成26年度に使用予定だった消耗品費などを平成27年度に繰り越している。

Expenditure Plan for Carryover Budget

当初の予定から変更はなく、平成26年度に使用予定だった消耗品を平成27年度に使用することになる。

URL: 

Published: 2016-06-01  

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