2016 Fiscal Year Annual Research Report
Prediction of response to chemotherapy of colorectal liver metastases based on the tumor genetic profile
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26861063
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Research Institution | Okinaka Memorial Institute for Medical Research |
Principal Investigator |
進藤 潤一 公益財団法人冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (90701037)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 大腸癌 / 肝転移 / 化学療法 / 遺伝子変異 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では大腸癌肝転移の化学療法への応答性や切除後予後の予測を規定するバイオマーカーの同定とその臨床的意義に関する検討を行い、以下の成果を得た。まず、大腸癌肝転移切除症例の中から化学療法への応答が良好かつ切除後予後が極めて良好であった6例、並びに化学療法への応答が悪く、切除後早期に癌死した4例に関して網羅的遺伝子解析を行い、新たなバイオマーカー候補としてMICA遺伝子多型を同定した。次に術前化学療法への応答性と病理組織の評価が可能な58症例に関して、腫瘍組織、正常肝組織のMICA膜貫通領域の遺伝子多型の解析を行い、既知の遺伝子多型以外に遺伝子変異がみられないこと、また腫瘍組織と正常肝組織のMICA遺伝子型の一致率が96.4%と極めて高いことから、腫瘍組織のMICA遺伝子型は宿主の正常組織の遺伝子型を受け継いでいることを確認した。さらにこの遺伝子型が治療経過に与える影響を調べるため、RAS遺伝子による治療法の層別化を受けていない38例に対し、放射線学的レスポンス、病理学的レスポンスの観点からMICA遺伝子多型との相関を調査すると、MICA A5.1が大腸癌肝転移の化学療法に対する病理学的奏効ならびに形態学的奏効と強い相関を示すことが明らかとなった。また、MICA A5.1型では肝転移の切除後予後が有意によいことを確認した。これらの結果は術前にbevacizumabを使用した症例やRAS遺伝子変異を有する症例で特に顕著であった。以上より、大腸癌肝転移に対する化学療法奏効ならび切除後予後の予測因子としてMICA遺伝子多型が新たなバイオマーカーとなりうる可能性が確認された。
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Research Products
(8 results)