2014 Fiscal Year Research-status Report
ヒト胃癌細胞における癌幹細胞様細胞への形質転換とPAR1の関連
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26861065
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
藤本 大裕 福井大学, 医学部附属病院, 助教 (50646354)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | PAR1 / side population |
Outline of Annual Research Achievements |
胃癌細胞株MKN45, MKN74およびPAR1強制発現のMKN45/PAR1細胞株にてPAR1 agonistを用いて, side population細胞への移行を, FACSを用いて検討を行った. MKN45/PAR1とMKN74細胞ではside populationへの移行が10-16%で認められたが,PAR1発現の低いMKN45細胞ではside populationへの移行が1-2%であった. また,PAR1-siRNAやPAR1 antagonistを用いたPAR1活性抑制状態では, side populationへの移行は1-2%であった. Side populationへの移行が認められたPAR1活性化状態のMKN45/PAR1およびMKN74細胞のcisplatin, 5-FU, paclitaxelの薬剤抵抗性試験を施行. PAR1活性化状態はPAR1活性抑制状態やPAR1発現の低いMKN45細胞と比較して, 薬剤抵抗性を有意に獲得しており, ABC輸送体であるABCG2とP-gpの発現が有意に増加していた. ヌードマウスの腹腔内投与による腫瘍形成能の比較試験においては, PAR1活性化状態のMKN45/PAR1およびMKN74細胞は, PAR1活性抑制状態やPAR1発現の低いMKN45細胞と比較して, 有意に腫瘍形成が増加しており, 腹水中にも多数の腫瘍細胞がいることも確認された. また, 腹腔内の腫瘍塊を薄切し, ABC輸送体の免疫染色を行っても、発現の亢進が確認された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初作成した予定通りに実験は進められており, また, 結果も伴っている状態である.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は予定通りに, PAR1とHippo pathwayの関連をkinase assayやwestern blotを用いて検証を進めていく予定である.
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Research Products
(1 results)