2014 Fiscal Year Research-status Report
コネキシン遺伝子をターゲットとした食道癌治療の可能性
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26861092
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
田中 達也 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20529169)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 食道外科学 / 分子標的治療 / ギャップジャンクション |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床病理学的背景が異なりT・N・M・ly・v因子・腫瘍径・予後・化学療法などがすでにデータベース化された約100症例の食道癌臨床検体を用いてコネキシンタンパクの発現を臨床病理学的因子と比較して統計解析を行った。この結果、コネキシンタンパクと臨床病理学的特徴に関連が見られることがわかり、第69回日本食道学会学術集会にて結果を発表予定している。 コネキシン遺伝子のmRNA発現量をGAPDHの発現量で基準化し、タンパク質と同様に臨床病理学的因子と比較して統計解析を行っている。タンパク質では一定の関連がみられたが、mRNAレベルでの裏付けがまだとれていない。mRNAの発現を測定するcDNAはすでに作成してあるため、リアルタイムPCRと統計解析を追加する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コネキシンタンパクと臨床病理学的特徴に関連が見られることがわかったが、mRNAレベル(mRNAの発現量)での裏付けがまだとれていない。
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Strategy for Future Research Activity |
mRNAの発現量を測定しているが、測定する数種類のコネキシン遺伝子を増やすことやTaqmanプローブを変更してPCRのかかりやすさの調整を行う。同時に免疫染色で臨床病理学的因子と関連が見られなかったコネキシン遺伝子も症例を増やすことで関連が無いか検討する。mRNAの発現を測定するcDNAはすでに作成してあり、追加実験は容易と考える。タンパク質レベルでの関連は認められていることからコネキシンは食道癌の転移・増大に関して一定の関連はあることが考えられるため今後の実験は予定通り行っていく。
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Causes of Carryover |
実験は平成26年度に購入した試薬のほとんどを引き続き使用するため使用額に関してはほぼ計画通りの予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験は平成26年度に購入した試薬のほとんどを引き続き使用するため使用額に関してはほぼ計画通りの予定である。
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Research Products
(7 results)