2014 Fiscal Year Research-status Report
消化器癌腹膜転移に対するIL-17をターゲットとした新規分子標的療法の開発
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26861099
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
早田 啓治 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (90637654)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | IL-17 / 腹膜転移 / 消化器癌 / がん幹細胞 / 腫瘍免疫逃避機構 / 血管新生 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.IL-17siRNA発現アデノウイルスベクター(Ad-IL-17 siRNA)を用いた腹膜転移モデルにおけるIL-17発現抑制による腫瘍増殖抑制効果の検討。 マウス大腸癌細胞株MC38、CT26 5×105細胞をC57BL/6マウス、BALB/cマウスに腹膜内投与し、腹膜播種モデルを作成した。Day3、6、9にAd-IL-17 siRNA 1×109PFU、Ad-SNC 1×109PFU、PBSを腹腔内投与する3群(各群n=7)で腫瘍増殖抑制効果を検討した。腫瘍細胞接種12日目にマウスをsacrificeし腹膜転移の総重量、個数を計測し、判定するとAd-IL-17 siRNA投与群でコントロール群と比較して有意に腫瘍抑制効果を認めた。また、tumor lysateを使用し、IL-17をELISA(R&D)にて測定した結果、Ad-IL-17 siRNA投与群ではコントロール群と比較して腫瘍内IL-17のタンパク発現を有意に抑制していた。
2. Ad-IL-17 siRNA腹腔内投与による腫瘍局所IL-17発現抑制の免疫環境変化の検討。 1.の実験でDay12に腹膜転移組織を採取し、細切後、酵素処理(1 mg/ml collagenase、0.2 mg/ml hyaluronidase、0.5 mg/ml DNaseI (Sigma))の後、メッシュを通過させ単細胞化する。これを100%, 80%Ficollを用いた不連続密度勾配法により免疫担当細胞と腫瘍細胞を分離した。現在、分離した免疫担当細胞のTh1/Th2バランス、Treg、MDSCなどのpopulationの変化を現在検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
in vivo実験のため、再現性実験のために時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
若干の研究の遅れはあるが、現時点の研究結果は仮説で通りであるため、予定を変更せずに、研究を遂行する予定である。
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