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2014 Fiscal Year Annual Research Report

組織再生因子誘導剤徐放性ステントグラフトの開発

Research Project

Project/Area Number 26861107
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

四條 崇之  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教(常勤) (00644890)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2015-03-31
Keywordsステントグラフト / 薬剤溶出性 / 大動脈瘤 / プロスタサイクリン
Outline of Annual Research Achievements

ステントグラフトの作製には、局所濃度を長期間維持させるため、slow-releasing製剤であるONO1301含有Poly-lactic acid microsphere (ONO1301MS)を使用した。ステンレススチールZステントとウーブンポリエステルグラフトからなるステントグラフト(SG)に、ゼラチンに懸濁したONO1301 MSを塗布、乾燥固着させ、力学的引張試験、組織学的検討、mRNA解析を行った。ONO1301の大動脈内の組織濃度は3ヶ月においても有効な濃度が維持されており、2ヶ月後においても薬剤放出(0.57±0.57 ng/dl)が維持された。力学的引張試験では、5 x 10mm大の短冊状に切り出した大動脈壁とグラフトをTensilon RTC 1150Aにより牽引したところ、剥脱に必要な最大荷重は、大動脈内留置期間が長いほど増加し、2ヶ月においてONO1301投与群で有意な固着力の増加を認めた。組織学的検討では、新生内膜表面にはCD31陽性細胞を、その下層にα-SMA陽性細胞の増生を認め、時間を経るに従い良好な再組織化を認めた。またマッソントリクローム染色にてステントグラフト-大動脈壁間の間質の増生の程度を定量すると、2,3ヶ月においてONO1301投与群において有意に間質化の促進が認められた。さらに、残存グラフト線維内細胞数をカウントすると、1,2ヶ月においてONO1301投与群で有意に細胞数が増加していた。薬剤溶出性ステントグラフトによりステントグラフトと大動脈間の不十分な固着に起因する合併症を回避できる可能性が示唆された。

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Published: 2016-06-01  

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