2017 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of immuno-responsive mechanism by 5-ALA and irradiation therapy
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26861170
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
中野 良昭 産業医科大学, 医学部, 助教 (10435125)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 脳腫瘍 / 5-ALA / プロスタグランジン / 免疫抑制機構 |
Outline of Annual Research Achievements |
5-aminolevulinic acid(以下5-ALA)は悪性神経膠腫において術中蛍光診断で既に臨床応用されている光感受性物質である。5-ALAと放射線照射併用による腫瘍細胞傷害機序の解析、特に免疫細胞であるマクロファージやミクログリアの関与を解明し、新規治療へと展開するための研究基盤を確立することを目的とする。前年度までの研究でC3H/HeNマウスにマウスグリオーマ細胞株(RSV-M)を使用した皮下腫瘍モデルを作成し5-ALAの経口投与(100mg/kg)、放射線照射(全身照射1Gy)を行ない腫瘍の増殖抑制効果を認めた。さらに、in vitro実験系での免疫応答の作用機序を解析した。5-ALAを処理したC3H/HeNマウス腹腔マクロファージとグリオーマ細胞株(RSV-M)をセルカルチャーインサートを使用し共培養を行い、MTTアッセイにてグリオーマ細胞傷害活性を評価すると、5-ALA濃度依存的にグリオーマ細胞傷害活性を認めた。これらの傷害活性には5-ALAによるマクロファージからの抗腫瘍性サイトカインであるTNFの産生増強と免疫抑制因子であるプロスタグランジンE2産生抑制が関与していると考えられる。その他の免疫抑制因子であるIL-10やTGF-betaの産生量は5-ALAによる影響を受けなかった。腫瘍に対する免疫療法を確立させるには、プロスタグランジンE2がもたらす免疫抑制機構を解明し制御することが必要と考えた。プロスタグランジンE2の合成酵素であるCOX-2とmPGES-1の発現が5-ALAにより抑制されることが分かり、その結果プロスタグランジンE2の産生を抑制すると考えられた。
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