2016 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of vertebral compression fracture healing methods
Project/Area Number |
26861209
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
齋藤 亘 北里大学, 医学部, 助教 (60439099)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 塩基性線維芽細胞増殖因子 / コラーゲン結合ドメイン / 骨折治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
ゲル状コラーゲン材料とコラーゲン結合型成長因子およびパウダー状同種骨移植材料とコラーゲン結合型成長因子を用いた骨形成促進シーズの有用性について検討を行った。まず初めにこれらの複合材料の骨形成能を検討するためにマウス骨折モデルを用いた検討を行った。骨折部に0.058 nmole のコラーゲン結合型塩基性線維芽細胞増殖因子(CB-bFGF)を結合させた 25 ulの0.8% ゲル状コラーゲン材料、5mg のパウダー状同種骨移植材料を投与し、2,4,6週で uCTによる新生骨量、骨塩量測定、並びに組織学的検討を行った。その結果、いずれの複合材料も新生骨量、骨塩量増加効果と骨折治癒過程における軟骨形成促進効果を有していた。そこで本シーズの更なる有用性を検討するためにラットモデルを用いた検討を行った。ラットパウダー状同種骨を作成後、CB-bFGF溶液と混合した。上清中のCB-bFGF濃度をELISA法を用いて測定し、結合量を算出した。その結果、1mg の パウダー状同種骨に対して0.025 nmole結合することが明らかになった。0.58 nmoleのCB-bFGFを含有させたパウダー状同種骨組織 150mg を投与後、uCTによる新生骨量、骨塩量測定、並びに非脱灰標本を用いた組織学的検討を行った。その結果、CB-bFGFを結合させたパウダー状同種骨組織を投与した群では同種骨組織のみを投与したコントロール群に比して有意な新生骨量の増加と軟骨形成の増加が認められた。このことから、ゲル状コラーゲン材料とコラーゲン結合型成長因子およびパウダー状同種骨移植材料とコラーゲン結合型成長因子を用いた本シーズは椎体骨折治療シーズとして有用であると考えられた。
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[Journal Article] Effect of Freeze-Dried Allograft Bone with Human Basic Fibroblast Growth Factor Containing a Collagen-Binding Domain From Clostridium Histolyticum Collagenase on Bone Formation After Lumbar Posterolateral Fusion Surgery in Rats2017
Author(s)
Inoue G, Uchida K, Matsushita O, Fujimaki H, Saito W, Miyagi M, Sekiguchi H, Nishi N, Ohtori S, Yogoro M, Takaso M.
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Journal Title
Spine
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed
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