2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of novel medication for osteoporosis which focuses on the renin angiotensin system in osteoblast and osteocyte
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26861212
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大庭 聖子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (60710118)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 骨細胞 / 骨芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨細胞の機能障害は骨粗鬆症を引き起こすことが知られていることから、骨細胞は新たな骨粗鬆症治療のターゲットとなる可能性を秘めている。本研究では、骨細胞におけるRAS系に着目し、その機能解析を通して、新規骨形成促進骨粗鬆症治療薬の開発を目指し研究を実施した。骨細胞特異的にRAS関連遺伝子の欠損マウスは、皮質骨の有意な骨量増加が認められるが、海綿骨の解析では野生型マウスと差は認められなかった。同様に皮質骨の骨形態計測では、骨形成が有意に亢進している一方、海綿骨では差は認められなかった。このことは皮質骨と海綿骨の骨代謝機構が異なるとことを示唆していることから、まず、野生型マウスにおいて皮質骨と海綿骨における骨代謝関連遺伝子の発現を解析した。その結果、皮質骨では海綿骨と比較して、骨形成が活性化していることが明らかとなった。同様に、CKOマウスにおいても皮質骨と海綿骨で遺伝子の発現を比較検討した結果、CKOマウスでは野生型マウスと比較して皮質骨における骨代謝が一層更新していることが明らかとなり、海綿骨では差は認められなかった。このことは、RAS関連遺伝子が皮質骨特異的に効果を示している可能性が示唆され、現在詳細なメカニズムを検討中である。また、これらの成果をまとめ、論文投稿準備中である。
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