2014 Fiscal Year Research-status Report
脊髄後角におけるβエンドルフィンの鎮痛機序の解明:サブスタンスP放出への影響
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26861247
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
寺島 哲二 獨協医科大学, 医学部, 助教 (30526398)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | βエンドルフィン / オピオイド受容体 / サブスタンスP / 脊髄後角 / 内因性鎮痛 / 急性炎症モデル / NK1受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
内因性ペプチドホルモンであるβエンドルフィンは、オピオイド受容体を介して鎮痛作用のみならず多幸感や情動にも影響をおよぼすと考えられている。脊髄後角での興奮性神経伝達物質であるサブスタンスPなどの放出抑制が、この鎮痛機序の一つであると推測されているが未だ報告がない。本研究ではβエンドルフィンの髄腔内投与および選択的オピオイド受容体拮抗薬との併用時における脊髄レベルでの鎮痛作用の確認と、脊髄後角でのシナプス前性および後性についての作用機序を明らかにするため、脊髄後角表層におけるサブスタンスPの求心性一次繊維からの放出をneurokinin 1(NK1)受容体の内在化(インターナリゼーション)で評価し、また神経興奮マーカーであるc-Fosタンパク発現を免疫組織学的に評価し、これらの薬剤の侵害受容性シナプス伝達に与える影響を評価する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、順調に進捗しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究成果を、学会発表および論文執筆・投稿などにより広く伝えていく。
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Causes of Carryover |
痛み行動自動計測装置(100万円超)の購入を想定していたが、同じ研究室内で同装置を購入し、本実験にて活用することができたため購入を見合わせる事ができた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
そのため、他の実験用器具、実験に必要な物品、実験動物の購入費用等にあてて、より一層充実した研究環境を整える方針である。
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